9・28 浜松基地へと抗議要請行動
2014年9月28日の浜松基地祭の日に、以下の要請書を提出した。航空自衛隊60年・浜松基地60年をうたい文句に集客がなされ、子どもを連れた多くの人々が基地の中に吸い込まれていった。
こんにち、憲法改悪、集団的自衛権行使がすすめられているが、それへの問題意識など無縁のような人々の群れだった。原発再稼働、非正規労働者の増加など支配する者たちの目先の利益のための政策がすすめられるなかで、それに流される人波のようだった。
抗議要請に参加した仲間たちは爆音のような飛行機の騒音のなかで、断固、NO!の思いを示した。
防衛大臣様 2014年9月28日
浜松基地司令様 NO!AWACSの会・浜松
浜松基地の自衛官の皆様
集団的自衛権の行使容認決定の撤回と浜松基地航空祭の中止を求める要請書
安倍政権は2014年7月に集団的自衛権容認を閣議決定し、集団的自衛権の行使に向けての法改定をすすめようとしています。それは憲法の平和主義と立憲主義を無視するものです。政府は自衛隊法や周辺事態法などを変え、自衛隊員の仕事内容を大きく変えようとしています。それは、自衛隊員をアメリカによるグローバルな戦争に動員し、自衛隊を殺し、殺される軍隊にするという大転換です。
自衛隊員の自殺の増加はこのような形ですすめられるグローバルな戦争への動員の動きと無縁ではありません。空自小牧基地池田裁判で明らかになったように、派兵中に事故が起きても自衛隊員の人権は無視されるのです。国家による自衛隊員の生命の使い捨てがはじまっています。
わたしたちは安倍政権による集団的自衛権行使の閣議決定に断固、抗議し、その撤回を求めます。それが攻撃される人々や自衛隊員の生命を守ることになると考えます。
浜松基地航空祭(エアフェスタ)は防衛関連民間団体を動員する形で開催されてきました。そこでは米軍機の飛来やAWACSの飛行、ブルーインパルスの曲技飛行などもおこなわれてきました。
浜松基地周辺には民家が集中しているにもかかわらず、また、墜落事故が起きたことがあるにもかかわらず、ブルーインパルスの曲技飛行を再開したことは、市民の安全よりも軍事的宣伝効果を重視していることを示すものです。戦争国家に向かうなかで、基地祭は市民への宣撫工作であり、軍事組織の肯定へと人々を誘導するものです。「自衛隊60周年・美しい日本を永遠に」といった宣伝で、軍事を賛美してはならないと考えます。軍隊の本質は市民の生命を守るものではなく、支配体制を維持することです。
わたしたちは、この基地祭の開催に強く抗議し、その中止を求めます。AWACSもPAC3もいりません。海外派兵を繰り返してはなりません。浜松を再び戦争の拠点にしてはいけないのです。