集団的自衛権容認閣議決定抗議
7・5静岡集会デモ、7・6浜松抗議行動
2014年7月5日、静岡市内で集団的自衛権容認閣議決定に抗議する集会とデモが取り組まれ、浜松や三島を含め、70人が参加した。
集会ではビキニ市民ネット焼津代表の加藤一夫さんと砂川事件元被告の土屋源太郎さんらが問題提起し、集団的自衛権の容認の動きに抗議した。
集会では、米軍駐留費を日本が支払いつづけていること、日米合同委員会の内容が非開示であること、集団的自衛権とはアメリカの要請があれば派兵するということ、参戦により日本がテロ攻撃を受けること、閣議決定が違憲であること、中国脅威論が利用されていること、命をキーワードとする運動の構築が求められること、9条は生きていること、今後の関連法案と対決することなどが提起された。
集会後、静岡市の繁華街を50人でデモし、集団的自衛権NO!の声をあげた。
7月6日には、浜松市内で集団的自衛権NO!のチラシまきがおこなわれた。
2014年7月6日 浜松 2014年7月4日浜松
以下は要請書
日本国首相様 2014年7月1日
人権平和・浜松
NO!AWACSの会浜松
集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に抗議し、その撤回を求める要請書
2014年7月1日、安倍内閣は集団的自衛権の行使を容認する旨の閣議決定をおこないました。わたしたちは、この決定に強く抗議し、その撤回を求めます。この決定は憲法違反であり、そのような決定は無効です。集団的自衛権の行使は戦争の実行にほかなりません。内閣による解釈変更という憲法破壊を、今すぐ止めるべきです。
冷戦以後、アメリカはグローバルな戦争を展開する中で、日米安保を拡大し、「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)を改定して、日米共同作戦体制の実行をねらってきました。この動きの中で航空自衛隊浜松基地にはAWACSが配備され、さらにPAC3が配備されるなど、この日米共同作成を担う戦力が配備され、さらにイラク戦争では浜松基地からもクウェート・イラクへと派兵されました。
わたしたちはこのAWACSやPAC3の配備に反対し、イラク派兵にも反対してきました。このなかでわたしたちは、これらの戦力が集団的自衛権の行使と一体のものであることを指摘し、アラスカなどでおこなわれる共同訓練が集団的自衛権行使の訓練であるとし、抗議してきました。イラク派兵では空自の輸送を第9条違反とする判決が出ましたが、横田に日米統合作戦司令部を設置するなど、日米の軍事的一体化をいっそうすすめようとする政府は、交戦権を否認する憲法9条の改悪をねらってきました。
安倍内閣は民衆の平和意識が強く、憲法の改悪が困難と見るや、閣議決定で集団的自衛権の行使を容認するという手段をとり、それを強行しました。
しかし、地方議会決議、市民の声、新聞論調などには、この閣議決定に反対する声が満ちています。集団的自衛権行使を認める声は、内閣で多数でも、市井では少数です。
勝手に決めるな、憲法を守れ、戦争をするなという平和と民主主義の声が首相には聞こえないのですか。今回の決定は、あらたな日本軍が、海外で人を殺し、自らも殺されるという道を選ぶという決定です。そのような戦争への道を選んではいけません。
わたしたちは、この集団的自衛権行使を容認する閣議決定を、いますぐ撤回することを求めます。