「武力で平和は作れますか?古関彰一静岡講演会」

201496日、「武力で平和は作れますか?古関彰一講演会」が、静岡の戦争をさせない1000人委員会の主催で開催され、70人が参加した。

 集会では古関さんが「集団的自衛権の行使は日本の安全を高めるか」の題で講演した。古関さんは、グローバルな貧富の差が拡大するなかで安倍政権が戦争政策をすすめ、この7月に集団的自衛権の閣議決定をおこなったことを批判した。そして今後の動きを示し、非軍事による社会的な安全保障の必要を語った。

講演やその後の討論では、以下のことがらが指摘された。

安倍政権は9月の内閣改造で防衛相の兼任で安全保障法制相を新設した。これは戦争法担当のポストである。安倍の語る積極的平和主義は日本向けであり、海外では先制攻撃的な平和として伝えられている。国家安全保障会議は閣議よりも上の政策決定機関となった。今後は周辺事態法や自衛隊法の改定がすすむ。そこでは後方支援での武力行使や国民動員などが焦点になる。自衛隊の任務が大きく変わることになる。

新たな戦争態勢の構築とそれに対する民衆の闘いの時期を迎えているのである。  (T)