11・23「放射能を浴びたX年後」伊東英朗監督を囲む会
2014年11月23日、浜松のシネマイーラで「放射能を浴びたX年後」の上映の後、コープの主催で、伊東英朗監督を囲む会がもたれた。伊東さんは取材での思い、2014年9月の厚労省の文書開示、太平洋での核実験による放射能汚染の実態などについて話した。
太平洋での核実験は1946年から1962年に及ぶが、1954年3月1日の第5福竜丸だけが取り上げられ、問題が矮小化されてきた。深刻な汚染があるにもかかわらず、その実態は明らかにされずにきた。そして被爆した多くの船員も放置されてきた。静岡の被爆した多くの船も放置されたままである。
アメリカからの200万ドルで決着をつけ、放射能検査は1954年12月までで中止されていたのだった。また、アメリカは太平洋での水爆実験での放射性物質の降下状況を把握し、その雲はアメリカに及んでいた。汚染を隠してきたこと、3・1ビキニ、第5福竜丸だけを宣伝し、それにつながる問題を放置してきたことの罪は重い。 (T)