「有田芳生さん講演会・統一教会と自民党」

2022年9月4日、「有田芳生さん講演会・統一教会と自民党」と題した集会が静岡労政会館で開かれた。参加250名(主催:戦争をさせない1000人委員会・静岡)。有田さんは元参議院議員(立憲民主党)。現在はフリージャーナリストとして統一教会問題を追究し続けている。

集会はコロナ禍の中ではあるがタイムリーなテーマであり、補助席を出すほどの多くの参加者が会場を埋めた。有田さんは「統一教会とは何か~安倍晋三元総理暗殺時間の背景~」と題して、統一教会の歴史、教義、日本の政治との関わり、「国葬」問題などについて熱弁をふるった。

既に報道されているように、安倍元首相を暗殺した山上徹也容疑者の母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)にのめり込み多額の献金で家庭崩壊した。その統一教会の組織(UPF=宇宙平和連合)の集会(2021.9)に安倍元首相が祝賀のビデオメッセージを送り、それを見た山上容疑者が安倍暗殺を決意・実行した。たまたま「安倍」だったのではなく、確信した「安倍暗殺」だった。

安倍元首相に代表されるように統一教会と自民党の繋がりは長く根深く、地方政治から国政まで、選挙・政策・社会活動等多岐に渡っている。例えば、国際勝共連合(1968設立)の名誉総裁には岸伸介が座る。自民党圧勝(300議席)の’86年の選挙では教会関係が150人。’90年の「勝共推進議員名簿」には105名の自民党国会議員(元・前含む)の名前がある(安倍晋太郎、麻生太郎の名前も)。選りすぐった教会信者を国会議員の公設・私設秘書に送り込む。静岡県でも「家庭教育支援条例」が既に制定されているが、これも統一教会側(藤曲自民党県議=教会信者)からの働きかけによるものだ。

有田さんは、教会信者二世は苦しんでいる、彼らへ救いの手を差し伸べてほしい、と訴えて講演を締めくくった。

岸田自民党総裁が統一教会との関係を整理し、安倍元首相の国葬を強引に進めようとしている。あたかも悪者は統一教会の方で自分たちは利用されただけ、のような態度だ。しかしそんなまやかしは通用しない(岸田政権支持率急落を見よ!)。安倍元首相が統一教会と深い関りを持ち「広告塔」だったことも明らかだ。こんな人物を「国葬」するなど許せるはずがない!市民の力で自民党と統一教会の癒着を暴き出し、国葬をやめさせよう!  (I)