3・21「マイナ保険証」導入にNO!
2023年3月21日、静岡労政会館でオンライン資格確認システムに関する学習会があり、スーパーシティを考える会からも3人参加した。主催は「3.21集会実行委員会」で70名の参加者があった。
集会は、静岡県保険医協会の山田美香氏の「なぜ60年以上の歴史のある問題のない健康保険証をなくす必要があるのか?」という発言から始まった。療養担当規則により、カードリーダーの補助金は出るが足りない、ランニングコストには補助金は出ない、従わなければ保険医の資格を取り消すというような脅しをかけられて強制されている。マイナ保険証はシステムエラーが続出し現場は大混乱、高齢者、認知症、視覚障害の方は使いこなせない等々多くの問題が噴出している。
次に「オンライン資格確認システム義務化に反対する訴訟」を起こしている(原告274名)東京保険医協会の吉田章氏が講演した。オンライン資格確認システム整備義務化は療養担当規則(省令)により規定され、違反した場合は保険医療機関取り消しという罰則を持っている。「省令には、法律の委任がなければ、罰則を設け、又は義務を課し、若しくは国民の権利を制限することができない」(国家行政組織法第3項)とある。しかし、保険医療機関取り消しという資格確認については委任していない、ということで訴訟を起こした。医療機関としては、オンライン資格確認システムが真によりよい医療につながるのであれば、積極的に導入に向かって努力するが、現実はそうなっていないと発言した。
集会では、静岡市議会議員の松谷清氏が静岡市の財政について報告、共通番号を考える会・静岡の山崎秀和氏も発言した。「一度マイナ保険証にすると、二度と紙の保険証に戻すことはできません(問答集No3570、No5085)」という問題点が強調された。この後、浜松の様子も報告した。
医療機関での顔認証は社会全体への普及につながるのではないか。『監視社会』の完成はすぐそこまで来ている、という危機意識をもって帰途についた。 (池)