3.11原発いらない浜松市民集会

 

2023年3月11日、原発いらない浜松市民集会がもたれ、70人が参加した。集会では元湖西市長の三上元さんが原発に反対する持論を述べ、浜岡原発訴訟の弁護士が浜松地裁での裁判の現状を紹介した。続いて参加した5つのグループ・個人が反原発の歌を歌った。集会では最後に首相あての抗議文を採択した。

続いて市街地デモに移り、原発いらない!再稼働させない!浜岡原発廃炉などのコールをして、街行く人々に、原発反対を呼びかけた。

 



以下、集会アピール

原発いらない!3・11浜松市民集会アピール

                                     2023年3月11日

 

日本国首相様

  

 原発再稼働・稼働期間延長をねらうGX法案の即時撤回を!

 

2023年2月末、政府は「GX法案」を閣議決定し、国会に提出しました。この法案はグリーントランスフォーメーション(GX)や脱炭素を口実に、原子力基本法、電気事業法、原子炉等規制法など5つの法律を改正するものですが、その内容は、原発を再稼働させ、その稼働を60年以上に延長しようとするものです。そこでは、「長期運転停止期間」なるものが導入され、停止期間を稼働期間とみなさず、稼働を延長できるようにするというのです。

 2011年の福島第1原発事故以後、政府は大地震域直下の浜岡原発については停止を求めました。また、原発への依存を低減し、稼働期間は40年に制限しました。しかし、いま政府は、福島原発事故の処理に終わりが見えないにもかかわらず、安全・帰還を宣伝し、GXの名で原発再稼働、原発再設置、稼働期間延長をねらい、福島原発の汚染水の海洋放出ももくろんでいます。

 浜岡原発についても、中部電力は再稼働を求め、安全キャンペーンをすすめています。GX法案が成立し、原発が再稼働されれば、福島事故以後の停止期間は稼働期間とはみなされずに、さらに長期の稼働がなされることになります。大事故が起きても政府も電力会社も責任はとりません。他県への避難は実際にはできません。大事故により、生活も社会も失うことになります。原発と核の廃絶こそ、今後の選択です。

 わたしたちは本集会に参加し、福島事故を教訓に、原発も核も戦争もない社会の建設を訴えます。

政府は原発を再稼働させ、その稼働を延長させるGX法案を即時撤回すべきです。

 

                  原発いらない!3・11浜松市民集会参加者一同