袴田さんの早期無罪判決を求める527浜松集会

 2023年527日、浜松市福祉交流センターにおいて「袴田さんの早期無罪判決を求める527浜松集会」が催された。主催は「浜松 袴田巌さんを救う市民の会」、40人を超える人が参加した。最初に、共同代表の渥美邦夫さんが、1980年当時、袴田さんのお兄さんが中心になって支援活動を始めていった頃の話をした。弁護団の間光洋弁護士は「最短、年内の判決を求める」、「29日の三者協議では、検察のゼロ回答は許されない。強く問いただす」と力強く述べた。質疑応答では「袴田事件」という名称の変更が必要だという意見も出た。

集会では、「これでやっと袴田さんが自由になれる」という安堵感の一方、「国の責任はどうなるんだ」という“怒り”が噴き出た。
 集会に参加し、57年間もの長い間、無辜の民の自由を奪った国、検察、裁判所はどのように責任を取るのであろうか。国家賠償だけでは済まされない。少なくとも検察側に偏った証拠開示や再審ルールが改正されるべきである。死刑執行の時に判を押す法務大臣は、こんな時こそ、公の場に出てきて、袴田さん謝罪してほしいと思った。(I)