2023年5月3日、浜松市内で浜松・憲法9条の会主催による憲法記念日浜松市民集会がもたれた。集会には100人ほどが参加し、諏訪部史人弁護士が「憲法9条を守ろう！」の題で講演した。諏訪部さんはつぎのように話をまとめた。
ウクライナ戦争や中国の動きを見て､今必要なものは軍拡であるとし、改憲や敵地攻撃能力の保有を認める動きがある。2015年に制定された安保法は「存立危機事態」と政府が判断すれば米軍とともに戦闘をするというものであり、現状では､中国と交戦するということである。そうなれば、在日米軍基地は攻撃され､さらに日本の中枢ヘの攻撃もありえる。安保法制は日本の安全を守るものではない。安保法は速やかに廃止すべきである。9条が変えられれば､交戦を認めることになる。日本は集団的自衛権を行使し､自衛隊は米軍とともに戦うことができるようになる。9条改憲は安保法の合憲化である。9条があれば米軍が自衛隊の参戦を求めても拒否できる根拠となる。9条は参戦を止める防波堤となってきたことを確認すべきである。
集会後、浜松駅までデモが行われ、40人ほどが参加した。参加者は浜松まつりに行き交う人びとに「戦争させない！」「9条改憲させない！」と訴えた。
