あんにょんサヨナラを見て 05・12 浜松上映会

● ネットの友人の紹介で足を運びました。戦争の歴史は教科書でだけ、メディアでは横田めぐみさん報道。この報道の氷山の一角の裏に、隠された苦しみが伺われますが、靖国のことはまったく知りませんでした。私も「別にいいじゃないか」と思っていた一人でしたが、このことを知って恥ずかしく思いました。私も何かできればと、今後支援していきたいと思います。ありがとうございました。               (中)

●今日たまたま友人に誘われて見に来ました。靖国神社についてはいろいろ聞いていましたが、間違って聞いていたところもあります。私の父は戦争体験者で、中国に戦時中いました。私は父さん子でしたので、日本人がどんなにひどいことをしてきたのかを聞いてきました。私が育った中にも祖国に帰れない韓国朝鮮の友人が多くいました。今私はいろいろな人に会い、その問題に取り組んでいきたいと思っています。私の主人は中国人と日本人から生まれました。それだけに、差別・戦争の今に残る問題に関心があります。今日は来てよかったと思います。   (S)                      

●大変ていねいなつくりであると思う。じっくりと染み入ってくるシーンが多かった。人々の生の声を多く取材しているところが非常にいい。その中に、若い人が太平洋戦争での日本軍はアジアを解放したのだという趣旨の発言があったが、その発言に危惧を覚えた。 (石)

●日本とアジアとの現状を考えさせられました。日本の明治以来の137年間を深く追求し、考えを整理しないといけない。そういう視点をもつ良いドキュメンタリーだと思いました。                          (I)

●映画を見て少しだけわかったような気がします。自分にできることはそれほどありませんが、注意を向けていこうと思いました。             (A)

●李熙子さんの言葉「戦争に反対している人々が真の愛国者だ」という発言は真実だと思った。                             (G)

●靖国神社に、老人ばかりでなく、たくさんの若者がいることが悲しい。どのような経過でそのような立場になったのか、おそらくきちんとした教育を受けられずに来た結果だと思います。課題の大きさを感じました。エンディングの歌のように種捲く作業をしていくしかないのかな・・・。それにしてもあの化石のような人々は戦時中何をしていたのか、調べたくなります。                      (門)

●とにかくいい映画です。非常に説得力があり、映像の美しさと静かなナレーションがよく、特に低い視点から丹念に撮ってあることに感動しました。こういう状況なので、大勢の人が見てくれればよい、と思います。希望を感じさせるドキュメントです。来てよかったです。                             (増)

●GUNGUNボランティアツアーに関心を持ちました。私も現地へ行き、生の声を聞いたり、意見交換をしたりと交流を図りたいです。              (Y)

     李さんの父の墓石には、「靖国」から父を取り返すまでは、と今も名前が刻まれていない。このように連行され殺されて放置された人々の「恨」は数多い。死を賛美し、死後も呪縛し続けるありようから、どうして自らを解放できないのか。アジアから指摘されたからではなく、自らの力でなぜ切開できないのか。死を遺族に伝えず、遺骨をも返還しないことに、「日本はひどいやつらだ」という声が出るのは当然だ。それほど品位のない政治がおこなわれ、この国の人々がその政治を支える。つまり、私たち「ニッポン!」の関係性はそれほどに品位のないひどいものであるということなのだろう。台湾の靖国訴訟原告が言うように、なるほど、合祀の取り下げを求める遺族の声を聞こうとしない靖国という宗教は、宗教としても「屑だ」。戦争を肯定する右派が正義のごとく支配する、8・15の靖国をめぐる風景は、この国の今を最も端的に象徴する風景だ。写真に残る20代のかの女の父の唇は若くつややかだった。そのような父の戦死の地の江西省で、父を追想し、「アボジ・・・」「死に直面し激しく身を振るわせたのでは」と語る李さんと、かの女の横に立つ古川さんの姿が印象に残った。変わらぬ大国主義と戦争肯定の精神を持って、この国もグローバル戦争にいま突入している。そのような状況のなか、平和の新たな種を自らの心にもまき続けることを、映像は語り続ける。
アンニョン平和!サヨナラ靖国・戦争!               (竹)