■ジョン・S・マッケインの清水入港に反対する行動

 8月24日 平和と人権のための市民行動,清水合同労組、静岡県労働組合共闘会議、
NO!AWACSの会の連名で静岡県に要請書を出し県と交渉しました。
対応したのは県の渉外室長と港湾管理室長。同じ内容の要請を清水市長にも出しました。

●こちらから主張したことは
1 今回の米軍の行動は米韓共同訓練後の日本全土(5港)への分散展開の軍事行動
であること。
2 入港による民間港の軍事使用への地ならしであること。
3 国の軍事政策に対抗する自治体の独自の平和政策・論理を持ち、市民の安全確保
の側から自治体として抵抗する時代になったこと。
4 米艦の横暴な入港自体が不法行為であり地位協定自体に問題があること。
5 市民感情をたてに反対もできるし,米軍に直接非核証明を要求できる,対抗する
姿勢がないと県民の安全は維持できない。
このような状況を理解し寄港に反対することなどです。

 県側は、今回の入港が「通常入港」とされていること,防衛施設庁が米軍の代わりに4
0万円弱の入港停泊料を支払うこと,軍艦が入ることは「イレギュラー」、国策を遵守しか
つ県民の安全を守る立場をマッチングして許可した、などといっていました。

 8月28日あさ7時 清水港東方の興津第二埠頭11号
岸壁集合し,抗議行動が予定されています。
よびかけ 平和と人権のための市民行動他
ジョンSマッケインの入港は8時。清水駅からタクシー利用
が便利。
清水への米艦入港は98年クッシング入港,00年カーチィ
スウイルバー入港未遂につづくもの。


                         2001年8月24日
静岡県知事 石川嘉延様 
                     「静岡県労働組合共闘会議」
                     「清水合同労働組合」
                     「平和と人権のための市民行動」
                      「NO!AWACSの会・浜松」

 米軍艦ジョン・S・マッケインの清水港への寄港拒否を求める要請書

 8月27日から31日にかけて、米第7艦隊のイージス駆逐艦ジョン・S・
マッケインが静岡県の清水港に入港しようとしています。他の米艦は同時期に
姫路港・和歌山港・名古屋港、24日から26日には鹿児島港に入港しようと
しています。米軍によれば目的は「親善」とのことですが、今回の入港は、新
ガイドラインの下での米軍による日本の港湾の一斉使用であり、この行動は軍
事演習の一環として組み込まれていると見ざるをえません。

 それは自治体による港湾の平和的使用権・管理権を侵し、市民の平和的生存
権を侵すものです。
 最近の米軍による事故の多発、その横暴な事後処理、港湾の軍事利用の多発
(2000年の民間港利用は23回で冷戦後最多)という状況の中で、自治体が
平和形成を求め市民の平和感情に依拠して、抵抗の活動をはじめています。今
年2月小樽市はマッケインの入港を拒否し、苫小牧市は第7艦隊旗艦ブルーリ
ッジの寄港を中止に追い込みました。
 港湾の平和的利用を軸とした自治体の港湾管理権に依拠し、米軍の軍事作戦
よりも市民の安全を重視して、各地の自治体の長は誠意ある対応をしています。
 今回の姫路へのビンセンスの入港に際し、兵庫県知事は文書での非核証明を
米軍に求めています。
 米軍による、入港を突然発表して同意を求めるやり方は、友好的態度ではあ
りません。本当に親善を求めるのであるならば武装のない船でくるべきでしょ
う。ジョン・S・マッケインは核を装てんできるトマホークミサイルを積み、
劣化ウラン弾も装備しています。この軍艦はアジア侵攻に利用されるものです。
 私たちこのような軍艦の清水港への入港の中止を強く求めます。そして県知
事が市民の平和への思いを受け、文書での非核証明を米軍にもとめ、入港に反
対の意思表示をおこない、港湾の平和利用権を維持し、市民の平和的生存権を
擁護することを求めます。
 米軍の戦争訓練に協力することはやめ、アジアの平和につながる姿勢をぜひ
示してください。