2001年10月ジョンSマッケーン入港問題
           


1.米軍艦入港抗議行動
  、清水港に米軍艦(ジョン・S・マッケイン)が入港(28日〜31日)します。
  1998年11月の米軍艦「カッシング」以来、3年ぶり2度目の入港です。
8月24日(金)
       12時〜 「清水市市長」に抗議文を提出15時〜 「静岡県知事」に抗議文を提出
8月28日(火) 「米軍艦入港」現地抗議行動(米軍艦は朝8時入港予定) 
 *集合時間・・・7時  <抗議行動 7時〜8時>
 *集合場所・・・興津第2埠頭11号岸壁
 
8月末日本の5港湾を米軍が使用しました。
以下、特徴的な事柄を記しておきます。

港湾使用は商業ベースでの使用となる。
横須賀の総代理店が各港の業者に依頼。
清水は,鈴与、名古屋は、五洋海運、和歌山は、島本海運、姫路は、山九、鹿児島は、
共進組が元請業者・代理店となり、係船許可,入港届、などを出し給水・タグボート・水
先・汚水処理・ごみ処理などの業者に仕事を依頼して入港している。

清水の場合 ,清水ポートサービスが給水・綱とり・ごみ・カラーコシン設置をした。
水先は清水水先人会。
タグボートは清水埠頭が請け負う。
県清水港湾管理局は係留場所への市民の入場を禁止。
名古屋でのし尿処理ははじめは市へと依頼があったが、し尿船へと手配が変更。
タグボートは管理組合をとうして民間業者がおこなう。
管理組合は約3000人の見学者の交通整理もした。
姫路での給水は兵庫埠頭(第三セクター)汚水処理は呉の業者。
タグボートは神戸の業者。
各港とも、汚水処理は海洋投棄となったと見られる。
港湾の使用料は防衛施設庁が支払う。

以上,自治体港の使用による民間動員の実態の一部です。
各地の港湾管理担当への聞き取りのまとめによる。

昨日名古屋港・ゲイリーまえで浜松の仲間とともに、米兵にこれは何の船だ、その目
的は,と聞きました。
かれが peaceship とこたえたので
this is warship! do not kill asian peaple. と話ました。
ゲイリーの前に並ぶ1000余の行列を見て,戦争協力への広報キャンペーンの恐ろ
しさを感じました。   (t)


■ジョン・S・マッケインの清水入港に反対する行動

 8月24日 平和と人権のための市民行動,清水合同労組、静岡県労働組合共闘会議、
NO!AWACSの会の連名で静岡県に要請書を出し県と交渉しました。
対応したのは県の渉外室長と港湾管理室長。同じ内容の要請を清水市長にも出しました。

●こちらから主張したことは
1 今回の米軍の行動は米韓共同訓練後の日本全土(5港)への分散展開の軍事行動
であること。
2 入港による民間港の軍事使用への地ならしであること。
3 国の軍事政策に対抗する自治体の独自の平和政策・論理を持ち、市民の安全確保
の側から自治体として抵抗する時代になったこと。
4 米艦の横暴な入港自体が不法行為であり地位協定自体に問題があること。
5 市民感情をたてに反対もできるし,米軍に直接非核証明を要求できる,対抗する
姿勢がないと県民の安全は維持できない。
このような状況を理解し寄港に反対することなどです。

 県側は、今回の入港が「通常入港」とされていること,防衛施設庁が米軍の代わりに4
0万円弱の入港停泊料を支払うこと,軍艦が入ることは「イレギュラー」、国策を遵守しか
つ県民の安全を守る立場をマッチングして許可した、などといっていました。

岸壁集合し,抗議行動が予定されています。

ジョンSマッケインの入港は8時。清水駅からタクシー利用が便利。
清水への米艦入港は98年クッシング入港,00年カーチィスウイルバー入港未遂につづくもの。



                         2001年8月24日
静岡県知事 石川嘉延様 
                     静岡県労働組合共闘会議
                     清水合同労働組合
                     平和と人権のための市民行動
                      NO!AWACSの会・浜松

 米軍艦ジョン・S・マッケインの清水港への寄港拒否を求める要請書

 8月27日から31日にかけて、米第7艦隊のイージス駆逐艦ジョン・S・マッケインが静岡県の清水港に入港しようとしています。他の米艦は同時期に姫路港・和歌山港・名古屋港、24日から26日には鹿児島港に入港しようとしています。米軍によれば目的は「親善」とのことですが、今回の入港は、新ガイドラインの下での米軍による日本の港湾の一斉使用であり、この行動は軍事演習の一環として組み込まれていると見ざるをえません。
 それは自治体による港湾の平和的使用権・管理権を侵し、市民の平和的生存権を侵すものです。
 最近の米軍による事故の多発、その横暴な事後処理、港湾の軍事利用の多発(2000年の民間港利用は23回で冷戦後最多)という状況の中で、自治体が平和形成を求め市民の平和感情に依拠して、抵抗の活動をはじめています。今年2月小樽市はマッケインの入港を拒否し、苫小牧市は第7艦隊旗艦ブルーリッジの寄港を中止に追い込みました。
 港湾の平和的利用を軸とした自治体の港湾管理権に依拠し、米軍の軍事作戦よりも市民の安全を重視して、各地の自治体の長は誠意ある対応をしています。
 今回の姫路へのビンセンスの入港に際し、兵庫県知事は文書での非核証明を米軍に求めています。
 米軍による、入港を突然発表して同意を求めるやり方は、友好的態度ではありません。本当に親善を求めるのであるならば武装のない船でくるべきでしょう。ジョン・S・マッケインは核を装てんできるトマホークミサイルを積み、劣化ウラン弾も装備しています。この軍艦はアジア侵攻に利用されるものです。
 私たちこのような軍艦の清水港への入港の中止を強く求めます。そして県知事が市民の平和への思いを受け、文書での非核証明を米軍にもとめ、入港に反対の意思表示をおこない、港湾の平和利用権を維持し、市民の平和的生存権を擁護することを求めます。
 米軍の戦争訓練に協力することはやめ、アジアの平和につながる姿勢をぜひ示してください。