静岡県知事様                         20057月5日

                          富士を撃つな!行動実行委員会

 

   静岡県知事が東富士での104訓練に反対の意思表示をすることを求める要請書

 

 わたしたちは静岡県内の東部・中部・西部の市民団体で構成する富士を撃つな!行動実行委員会です。

1945年の米軍による富士演習場の占領以来、東富士からの米軍の撤退は静岡県の要求です。しかし、1980年代後半からの日米共同訓練の拡大と米軍施設の拡充、1990年代後半からの沖縄104訓練の移転と実弾訓練の増加、さらに、21世紀に入っての米軍の世界的再配置の動きのなかでの海兵隊の東富士移転計画の報道にみられるように、東富士での米軍による訓練や活動はいっそう強化されています。

東富士で訓練をしている沖縄の海兵隊はアジア侵攻の最前線の部隊です。最近ではファルージャ攻撃に派兵されています。またそのような中で米軍兵士の人間性は疎外され、基地のある沖縄などでは女性への暴行事件や殺人事件を多数起こしてきました。

わたしたち富士を撃つな!行動実行委員会は1990年代後半から富士現地で、アジア侵略に向けての実弾訓練の中止と基地の撤去を求めて活動してきました。また県知事にも104訓練に反対する意思表示を求めるとともに、基地撤去に向けての行動計画を策定するように求めてきました。

今回、20057月15日から東富士での7回目の104訓練がおこなわれようとしています。訓練には沖縄の第12海兵隊連隊第三大隊の一個中隊220人が参加し、約50車両・155ミリ砲6門が持ち込まれます。

いまこそ、県知事はこの104訓練に反対の意思表示をし、米軍再配置による東富士への海兵隊移転に断固として反対すべきです。富士山を世界遺産にするのなら、その麓での軍事訓練と自然破壊をすぐに中止させるべきです。県は基地撤去にむけて行動計画を策定すべきです。以上要請します。

なお、わたしたち静岡県の市民団体として7月10日、御殿場現地で抗議の声をあげ、キャンプ富士へと要請します。