富士を撃つな!現地集会
2006年9月10日10時30分から
11時30分時から
13時15分から滝が原駐屯地要請
13時30分からキャンプ富士要請
主催 富士を撃つな!実行委員会
(県内各地の市民団体有志で構成、平和と人権のための市民行動静岡、NO!AWACSの会浜松、御殿場・
1 富士を撃つな!9・10御殿場行動報告
2006年9月16日から29日にかけて東富士演習場でおこなわれる沖縄104訓練に対し、県内各地の市民運動メンバーが参加して、富士を撃つな!9・10行動がもたれた。
9.10集会会場の御殿場市中央公園には東富士演習場での砲弾訓練の音がズドン、ズドンと時折響いた。はじめに御殿場現地の仲間が、集会に参加する市民は少ないが米軍基地に反対する気持ちは市民の中に根強くあることを紹介し、反対運動の重要性を訴えた。つづいて三島・静岡・袋井・浜松の仲間が、軍事訓練や改憲・イラク派兵の問題点についてアピールした。「富士山を世界遺産に!というが、最初にこの演習場を撤去すべき」という呼びかけもあった。
参加者は御殿場市街をデモ行進し、滝が原駐屯地とキャンプ富士に対し要請文を渡した。英文を含めてのキャンプ富士への要請書は、キャンプ富士前で防衛施設庁横浜防衛施設局の滝が原出張所の担当官が受け取った。
東富士での訓練は8回目となるが、今回、米軍は移動中の攻撃を恐れて東富士への移動日を「9月上旬」とし、移動についてその詳細を明らかにしていない。今年の訓練は大隊規模でおこなわれ、沖縄米海兵隊約380人、車両約90両、砲12門が参加するという大規模なものである。当初は中隊規模での訓練が多かったが、最近では大隊規模での訓練が多くなった。
東富士での104訓練は1998年からはじまったが、この訓練は北富士でもおこなわれ、富士全域での米軍の104訓練は10数回に及ぶものとなる。それに加えて富士では日米共同訓練や通常の実弾訓練もおこなわれているから、この富士演習場での米軍の軍事訓練は一段と強化されてきたことになる。ここで訓練した海兵隊はイラクへも派兵されている。また、富士の陸上自衛隊を中心とするイラクへの派兵も2006年2月におこなわれた。北富士ではサマワ基地を想定した訓練場や東富士には都市型ゲリラ戦訓練場が建設されるなど海外派兵を想定しての訓練も強化されてきた。
1990年代後半からの日米新ガイドライン安保による日米共同作戦体制の強化の中で、富士は米軍の訓練基地と自衛隊の海外派兵拠点として強化されてきたのであり、また、「沖縄の負担軽減」を口実としての米軍による日本全土訓練場化の拠点となり、アジアでの侵略戦争の訓練がおこなわれているのである。富士を撃つな!戦争をやめろ!の声はいっそう強められねばならない。 (竹)
2滝が原駐屯地要請文
日本国首相様 2006年9月10日
陸自滝が原駐屯地司令様 富士を撃つな!実行委員会
陸自隊員様
米軍104訓練の中止と東富士陸自部隊の海外派兵の中止を求める要請書
米軍「キャンプ富士」の全面返還は静岡県の自治体・市民の要求であるにもかかわらず、その返還は60年を経ても実行されてはいません。しかもその返還に反する形で沖縄104移転訓練が富士で強行されています。それにより米軍基地機能が強化され、さらに最近の米軍の再配置によって、日米の軍事的一体化がすすんでいます。
わたしたちは、いまこそ日本政府がキャンプ富士の返還に向けて強力な交渉を始め、104訓練の中止にむけて尽力することを求めます。また駐屯地司令が米軍との一体化を中止するよう行動することを求めます。
米軍再配置と日米の軍事的一体化の動きによって、陸自には中央即応集団が作られ、その部隊が海外で戦闘することをも想定しての都市型ゲリラ戦訓練施設が作られています。陸自の訓練ではゲリラ戦で相手を殺傷することを想定しての訓練が強化されています。この間、富士学校には都市型訓練施設が建設され、駒門には「国際協力教育隊」が置かれています。さらに2006年2月には板妻・駒門を中心にイラクへと派兵され、さらに富士学校や滝が原からもイラクへの派兵がおこなわれてきました。このような海外派兵を想定しての訓練や実際の海外派兵に対し、わたしたちは強く抗議します。そしてすべての海外派兵の中止を求めます。
隊員が日々の訓練によって自らの意思を消し去り戦闘のマシンになっていくことで、人間としての心が失われていきます。それは、人を殺すことで自分の良心をも殺していくことにつながります。最近のイラクでの米兵による捕虜虐待やレイプ、住民虐殺は兵士が戦闘マシンとされていくなかでの疎外の状況を端的に示しています。海外派兵を想定しての自衛隊の訓練の強化は、自衛隊員をそのような殺人のマシンへと改造するものです。
わたしたちはそのような動きに断固として反対します。首相・司令が海外派兵に反対して行動することをここに強く求めるものです。隊員の皆さんも海外派兵を拒否しましょう。
3キャンプ富士要請文
アメリカ大統領様 キャンプ富士司令様 2006年9月10日
キャンプ富士の海兵隊員様 富士を撃つな!実行委員会
東富士での104訓練の中止とイラクからの即時撤兵を求める要請書
海兵隊員のみなさん!
証言や報道によればイラクで米軍がおこなっている行為は、たとえば、切り落とされた頭をサッカーボールのように蹴って遊ぶ、銃を撃ちたくてうずうずしている兵士たちの前で女の子を撃ち殺す、子どもたちを含む24人もの市民を虐殺する、顔を撃ち抜いて殺し武装勢力に偽装するなど、残虐極まりないものです。イラクでの戦闘により、みなさんの内心は深く傷ついているのです。
最近では6月にイラク東部のマハムディアで、少女をレイプしたうえ一家を惨殺した3月の事件が報道されています。それは、寝室で女性の両親と5歳の妹を射殺、14歳の姉の女性をレイプし頭部を撃ち抜いて殺害したというのです。遺体を最初に発見した被害者の親族によれば、姉は裸のまま焼かれ、その頭部は砕かれ、彼女の腹部から上半身が焼かれ、脚だけがそのままだったといいます。
海兵隊員のみなさん!
この事件はイラク戦争の侵略戦争としての姿を象徴するものであり、即時の撤退のみがみなさんの生命を救う道です。今回の戦争はイラクに大量破壊兵器があるというアメリカの嘘から始まりました。嘘によってイラクに残された兵士には、どんなに美しい言葉で飾り立てても正義はありません。即時の撤退だけが皆さんの解放となります。
海兵隊員のみなさん!
今みなさんは、富士で104訓練を実施しようとしています。この訓練は敵前攻撃を前提としたものです。実際この訓練を経て、沖縄の海兵隊はイラクに派兵され、ファルージャなどでの虐殺を繰り返しています。私たちはこの訓練の中止を強く求めます。この地に海兵隊はいりません。みなさんはアメリカに帰還し、戦争の無い平和な暮らしをすすめるべきです。静岡県の市民と自治体は、静岡県からの米軍基地の撤去を60年来要求しています。
大統領は戦争を中止し、海外の米軍基地を撤去すべきです。キャンプ富士司令はキャンプ富士の閉鎖を具申すべきです。
海兵隊員のみなさん!帰還を今こそ要求してください。みなさん自身の権利要求がベトナム戦争を終結させた歴史を思い出してください。静岡県の市民・労働者からみなさんに、その覚醒と行動を心から呼びかけ、ここに要請します。
Demand to Stop the 104 Drill and the Withdrawal of
Troops from
Dear President of
the
Commander of
The Marines,
The Marines! According to the report, your acts in Iraq
are nothing but brutality: playing
football with the head of the body; shooting a girl in front of those soldiers
who are spoiling to shoot; slaughtering no less than twenty-four citizens
including children; shooting faces to disguise them as armed groups, etc. Fighting in
In March, a girl was raped and all
of her family members were killed at Mahamudia, the eastern city of
The Marines! The case symbolizes the Iraq War as
invasion. The immediate withdrawal is
the only way to save your lives.
The Marines! You are just about to start the 104 Drill in
this
President of
The Marines! Please demand your returning home. Please remind the history that your own
demands for the right ended the Vietnam War.
We, citizens and workers of
在日米海兵隊司令官様 2006年9月10日
抗議と申し入れ
市民の意見30の会・東京事務局有志
私たちは、9月16日から29日にかけて、東富士で行なわれようとしている海兵隊大隊の104訓練に反対し、訓練の中止を求めます。
米国の海兵隊は「日本の防衛」を名目にして、沖縄を含む日本に駐留していますが、私たちは、駐留の目的が中国や朝鮮民主主義人民共和国を威嚇することであることを知っています。また東富士で訓練した海兵隊がイラクに派遣され、米軍のイラク侵略と占領政策において重要な役割を果たしていることを知っています。
米海兵隊が沖縄を含む日本に駐留することは、東アジアをはじめ世界の平和を脅かし、軍事的緊張を高め、戦争を挑発します。
私たちは在日のすべての海兵隊が撤退することを、強く要求します。ただちに沖縄から、日本から出て行きなさい。
在日米海兵隊司令官 様 2006年9月10日
キャンプ東富士での米海兵隊実弾発射演習中止を求める要請書
新しい反安保行動をつくる実行委員会第10期・有志
私たち、新しい反安保行動をつくる実行委員会第10期(有志)は、米海兵隊がキャンプ東富士で行う軍事演習に強く抗議し、その中止を求めます。
米国が5年前の「9・11」を契機に全面的に発動した「テロとの戦い」は、新たな戦争と暴力を全世界に拡大しました。アフガニスタンでもイラクでも、「テロとの戦い」が米軍による一方的な侵略であったことはいまや明らかになっています。米軍はこの不法な戦争の泥沼にはまりこみ、無辜の市民を無差別に虐殺しつづけ、人権を踏みにじる戦争犯罪を行っています。
米軍の「対テロ」軍事演習は、多くの人びとの批判と怒りの対象となっているこの戦争犯罪を繰り返すものです。私たちは、米軍がアフガニスタンやイラクでの戦争と占領をただちにやめ、「テロとの戦い」という先制攻撃戦略を撤回することを求めます。
また私たちは、「新段階の日米同盟」というキャッチフレーズですすめられる、米軍と自衛隊の世界的な軍事一体化にも強く反対するものです。
2006年9月10日
在日米海兵隊司令官 様 不戦へのネットワーク
キャンプ東富士での米海兵隊実弾発射演習中止を求める要請書
私たちは、9月16日から東富士で行われようとしている米海兵隊の104訓練の中止を強く求めます。
アメリカは、5年前の9,11を契機に、「テロとの闘い」を名目に、アフガニスタン・イラクの攻撃を開始し、多くの市民を殺し続けています。それが国際法を無視した一方的な先制攻撃であり、明らかに侵略戦争であったことは、もはや世界の多くが認めています。日本に駐留し、軍事演習を続ける米海兵隊がイラク攻撃と占領に参加しています。
アメリカは、「テロとの闘い」を強化するために、世界的な米軍再編を進め、自衛隊との軍事的一体化をより進めようとしています。今回の演習もその一環であり、そのような軍事演習に、私たちは断固反対の意思を表明します。軍事演習を直ちに中止し、自衛隊と米軍の軍事一体化を進める「再編」の撤回を求めます。
4静岡県知事要請文
静岡県知事様 2006年9月6日
富士を撃つな!実行委員会
静岡県知事による104訓練中止の意思表示を求める要請書
2006年9月16日から29日にかけて、東富士で8回目の沖縄104訓練がおこなわれようとしています。今回は、沖縄の海兵隊大隊約380人・約90両・12門が参加するという大規模な訓練です。
最近の米軍再配置とイラク戦争にみられるように、104訓練の移転は、日本各地の海兵隊の訓練場化をすすめるものであり、米軍を支援する形での自衛隊の共同部隊化がねらいでした。
移転によって、民間輸送機関を動員し、夜間訓練を増加させ、訓練規模を拡大し、自衛隊との共同をすすめてきました。この東富士で訓練した海兵隊部隊が、イラクへと派兵されてもいます。またイラク戦争へと板妻・滝が原・駒門・富士学校からも派兵されました。それは富士の戦争の拠点化をすすめることです。このような動きはキャンプ富士の全面返還を求める県是に反するものです。
私たちは、県知事がこの訓練の中止の意思表示をすることを求めるとともに、富士を平和の拠点とするような政策をすすめることを求めます。