1026浜岡原発訴訟・地裁不当判決

1026日浜岡原発訴訟の地裁判決があった。地裁には五〇〇人を超える傍聴希望者が並び、報道関係も100人ほどが判決を注視した。地裁判決は原告の請求を棄却するものであり、裁判官は棄却を告げると退席し、判決時間は30秒足らずだった。原告側は「不当判決」の抗議のボードを掲げ、この判決に抗議した。

その後に持たれた集会で原告は、判決は柏崎刈羽での地震災害を直視することなく、真実を見ないものであり、中電の主張のみを取り上げ、浜岡原発は安全と断定するものであり断じて許されるものではない、と強く批判した。

報道を見ても、記事には「耐震安全性残る不安」「中越沖の教訓どこへ」「不安は消えず」「被爆死遺族無念」「裁かれなかった安全神話」「沈黙強いられる地元」といった見出しが並ぶ。判決文は市民を納得させるものではない。このような判決は逆に高裁で有利な状況を与え、勝利への展望を示すものだ。 (T