5・21アフガンNGOの浜松報告会

シャンティ国際ボランティア会(SVA

ヌンソンサン浜松の主催で、アフガンで活動するNGOの報告会が持たれた。SVAアフガニスタン事務所で働く浜松出身の山本英里さんとアフガンの現地職員のワヒド・ザマニさんがアフガンでの支援活動について語った。

ザマニさんは30歳。早くして父が亡くなり、ソ連政権が崩壊して内戦となる中で難民になってパキスタンに行った。しかしそこでは新難民として差別された。母や弟はオランダで生活することになり、ザマニさんはアフガンの復興活動に参加している。家族と別れて10年になる。

ザマニさんの家族の別離はアフガンの家族の離散を示している。ザマニさんは観光にこれるような国になってほしい、「私たちがやっていることを覚えていてほしい」と語った。

SVAは現地で学校建設や図書館活動をおこなっている。図書館活動では絵本の普及などによる「こころの栄養」を重視している。それによって、子どもたちが聞く力、話す力、読む力、書く力を形成していくことをもとめている。

国家権力が多額の戦費を費やし軍隊を送り戦争を継続する、一方でNGOが平和に向けて教育活動を民間の支援金ですすめていく。地雷を埋め、爆弾を落とすひとびともいれば、井戸を掘り、学校や絵本をつくるひともいる。

展示されていたアフガンの衣装は着衣する人々に、あなたはどの道を選ぶのですかと問いかけているようだった。                                        (竹)