AWACSがグアムへと出発する6月7日, 以下の声明を発表送付しました。
NO!AWACSの会
2001年6月7日
2001年6月11日から22日にかけて空の日米共同訓練(コープノース)がグァム島アンダーセン基地周辺でおこなわれます。この訓練には日本から千歳のF15、浜松のAWACS、小牧のC130などが参加します。
現在、政府は憲法解釈の改悪や新法制定によって「集団的自衛権の行使」ができる体制づくりをねらっています。
AWACSは空の司令塔とされる軍用機であり、米軍AWACSと共同しての海外での作戦指揮訓練は、海外における日米の共同軍事行動にほかなりません。今回の訓練は新ガイドライン安保の下での日米共同作戦計画による、海外での「集団的自衛権行使」訓練です。同時期に西太平洋で多国籍軍による掃海訓練が行われ、日米も参加しています。
このような海外での警戒・指揮・攻撃・掃海訓練への参加は現憲法の理念に根底から反するものです。
私たちは訓練の名をかりておこなわれる自衛隊の海外派兵の中止と「集団的自衛権」行使につながる今回の日米共同訓練の中止をここに強く求めます。
共同声明・賛同団体
NO!AWACSの会・浜松,
AWACSはいらない女性の会,ピースサイクル浜松,天皇制を考える会・浜松,
SAN人権パトロール,浜松市民ねっと,浜松月桃の会,週刊金曜日浜松読者会有志,脱軍備ネットワーク・キャッチピース,無防備非核ネットワーク北海道,許すな!憲法改悪市民連絡会,関西共同行動,
アジアの歴史と日本の戦争犯罪を直視する会,おおさかピースサイクル,山陰ピースサイクル,まなづる生活学校,
平和をつくる琉球弧活動センター,戦争屋にだまされない厭戦市民の会,
日本山妙法寺,東海民衆センター,ピースリンク(広島),平和と人権のための市民行動・静岡,
不戦へのネットワーク・愛知,静岡県学校労働者組合,人民の力,
全国一般長崎連帯支部長船労組,ジュゴンの家(沖縄),
日本基督教団琴浦教会,オープンスペース街(東京),郵政労働者ユニオン東海地本,
日本キリスト教協議会平和・核問題委員会,品川平和市民,反戦ドタバタ会議(京都),
核廃絶紅天狗(東京)
,戦後50年を問う群馬市民行動委員会,非暴力サークル自立(準),派兵チェック編集委員会,
アジア共同行動日本連絡会議,第9条の会ヒロシマ,戦争協力を拒否し有事立法に反対する全国FAX通信,
非核・平和函館市民条例を実現する会,平和憲法の会・おかやま,日本キリスト教団東中国教区社会委員会,
日本キリスト教団日韓宣教協力委員会,キリスト者平和の会(岡山),京築住民の会,写真の会・パトローネ,
浄土真宗・真行寺,国労小倉地区闘争団日豊オルグ団,平和といのちをみつめる会(築城),
草の根通信(中津),日本キリスト教団九州地区ヤスクニ人権委員会,軍国主義に反対する会(北九州),
撫順の奇蹟を受け継ぐ会・九州支部,北九州がっこうユニオン,北九州「君が代」訴訟をすすめる会,
筑豊コリア強制連行犠牲者納骨式追悼碑建立委員会,強制連行を考える会,パレスチナに平和を神戸の会,
アジア共同行動・京都,うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会,津村洋(「国際主義」編集委員会),
井上澄夫(戦争に協力しない!させない!練馬アクション),竹野昇 (静岡),服部良一(大阪),
瀬川和子(大阪),加賀谷いそみ(秋田),豊田幸治(アジア共同行動九州・山口実行委),
村田久(新ガイドラインに異議あり・北九州行動会議,白松哲夫(アジア共同行動・日本連全国幹事),
篠崎正人(佐世保軍事問題研究会),寺中正樹(被爆二世の会・代表),寺中千尋(被爆二世の会・事務局),
河野康臣(大分県宇佐郡勤労者協議会会長),
以上の共同声明をふまえ、わたしたちは訴えます。
日本国首相様
防衛庁長官様 全国からのコープノース中止の声です。自衛隊の海外派兵の中止を!
浜松基地司令様 AWACSの海外派兵の中止を!
浜松市長様 AWACSの海外派兵に反対する意思表示を!
アメリカ大統領様 コープノースの中止を!アジアから米軍基地の撤去を!
資料
「星条旗」2002.11.7(木)
米日管制官、「コープ・ノース」演習で協同
(グアム局長、ドノバン・ブルックス)
太平洋版、2001年6月27日(水)
アンダーセン空軍基地発――米日航空管制官の協同の指揮により、今年のコープ・ノース演習のハイライトを飾る演習=グアム・マリアナ上空での戦闘機の空中戦=が行われた。
同一機のAWACSに搭乗した管制官達――コープ・ノースでは始めて――これは協同関係をより良いものにしてゆくだろう、と今年の演習指揮官、ドン・ウェクホー
スト大佐は次のように述べている、「異なった機関が共通の目的に達するために協同する能力は、米日間の防衛協定の戦略的性格を考えるとき、不可欠のものである。」
米日両空軍は1978年以来コープ・ノースに参加してきた。グアムでの訓練は今年が3年目である。
アメリカ空軍、海兵隊、日本航空自衛隊の35機と550人の搭乗員が、2週間の防衛戦闘飛行の訓練を行った。
「グアムでのコープ・ノースでは今回が最大だった。」とウェックホーストは語った。
今年、「より大きい」は「より良い」を意味する。
今年は新しい訓練が導入された:
日本の最新のAWACS機が日本以外で配備された。
日本の管制官がアメリカのE―3B機から采配を振るい、アメリカの管制官が日本自衛隊のE767に搭乗して同様のことを行った。管制官たちは20機ものジェット戦闘機を追尾しなければならなかった。この戦闘機は「善人」と「悪人」にわかれ、戦闘戦術をテストした。
AWACSの管制官達は、空中でパイロットがどのように考えるのかについての識見を得るため、二座のF−16に搭乗した。「彼らは、我々がどのように情報を処理するのか分かった。」とウェックホーストは語った。
EA―6B機に乗った海兵隊飛行士は、攻撃側と防御側のコミュニケーションを断ち切る働きをした。
天候は今年、「水を差す」役割をした。
演習立案者は戦闘機550機を飛ばそう計画したが、雷雨と豪雨のために飛行機離陸期間を1つ取り止め、そのため飛行機数は520機に制限された、とウェックホーストは語った。
約20名が搭乗した日本のE767は6月19日落雷を受けたが、損害や怪我はなかった。
日本の横田空軍基地所属第605作戦隊司令官ウェックホーストは、AWACSの相互訓練を来年のコープ・ノースでも続けて見たいものだと語った。
米日のジェット機が第三者の仮想敵と「戦闘」するのもウェックホーストの希望リストに入っている。
今年は10日間の演習期間中8日間、日米の飛行機が相手を「敵」として飛んだ