空中給油機導入とミサイル研究中止を求める要請書

●2001年9月4日

日本国首相様                    2001年9月4日
防衛庁長官様
静岡県知事様
浜松市長様                     NO!AWACSの会浜松


    空中給油機導入とミサイル研究の中止を求める要請書

 政府防衛庁は空中給油機導入・ミサイル防衛推進などを柱とした総額5兆
円を超える2002年度予算概算要求をまとめた。空中給油機は日本の海外
派兵・侵略能力をいっそう高めるものであり,浜松基地への配備が有力視さ
れている。このなか浜松市議会は2000年9月,市民の反対の声を受け、導
入に慎重であることを求める意見書を政府に提出した。

  空中給油機については今年度予算でも購入は見送られている。

 アメリカのブッシュ政権のミサイル軍拡に対し国際的批判が高まっている。
 アメリカの研究と一体となっての日本のミサイル防衛研究推進はアジアの
平和に寄与するものではない。このミサイル防衛システムにはイージス艦や
浜松基地のAWACSも組み込まれている。

 また今回の概算要求では、東富士基地でのゲリラ戦用施設建設費も要求さ
れている。

 今回の概算要求は浜松基地の軍事派兵拠点化,静岡県の軍事基地の強
化をいっそうすすめることにつながるものである。

 わたしたちはここに、政府防衛庁が空中給油機の導入中止とミサイル防衛
研究推進計画を中止することを求める。政府は軍縮予算を計画すべきである。

 わたしたちは、静岡県知事・浜松市長が、郷土を軍事拠点化する今回の予
算概算要求に対し、市民の平和的生存権を擁護し,上記の主旨で反対してい
くことをもとめる。
浜松市長がAWACSと空中給油機に反対する
   意思表示をおこなうことを求める全国市民署名
 2000年4月から航空自衛隊浜松基地のAWACS(エーワックス)の実戦運用がはじま
りました。AWACSは空飛ぷ司令塔と呼ばれ、空中で警戒と指揮をおこない、海外での空
爆のセンターとして使用される軍用機です。その巨大な機体と騒音は市民に不安を与え
ています。2001年6月にはグァム島での日米共同軍事訓練にも参加し、海外での戦争
指揮の訓練をおこないました。
 さらに日本政府は空中給油機の導入計画をすすめ、その配備先は浜松基地が有力視
されています。
 また、周辺事態法や有事立法の制定、歴史の歪曲、靖国神社の賛美などによって市民
を戦争に動員する動きも強まっています。
 過去の侵略戦争において浜松は陸軍の空爆の拠点となり、アジア各地を空爆しました。
 毒ガス戦や特攻作戦にも参加しました。
 わたしたちは浜松を再び侵略・派兵の拠点にしてはならないと考え,AWACSの撤去と空
中給油機の導入中止をもとめます.すでに2000年9月、浜松市議会は政府に対し空中給
油機の導入に慎重であることを求める意見書を出しました。
 わたしたちは浜松市長に以下を要請します。

1.空中給油機の導入に反対の意思を示すこと

1.AWACSの撤去を政府に要請すること

1.戦争非協力を明言し市民への戦争動員をおこなわないこと