以下の申し入れを9月23日15時30分に浜松基地へとおこないました。
 
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防衛庁長官様・浜松基地司令様         2001年9月23日

警戒航空隊司令様・浜松基地内自衛官様       NO!AWACSの会浜松

            

  米軍支援のためのAWACSをふくむ海外派兵計画の中止を求める要請書 

 

防衛庁統合幕僚会議は9月20日,米軍による報復戦争支援にむけての部隊編成基本方針をまとめた。この方針では航空自衛隊のAWACS、C130、海上自衛隊のイージス艦,護衛艦,輸送艦、P3Cが投入されるという(読売新聞9・21)。支援作戦はAWACS・P3Cの空からの警戒とイージス艦・護衛艦の警護によって、輸送艦を用いて米軍空母部隊に物資補給をすることになるとみられる。われわれはこのようなAWACSをふくむ大規模な海外派兵とそれによる米軍支援計画の中止をここに強く求めるものである。 

9月21日には防衛庁がキティホークの出港を海自護衛艦で護衛し,今後は海自イージス艦での護衛行動をとることになるという。首相は、「護衛ではなく情報収集活動」といってごまかしている。しかし、今回の行動は共同の軍事行動にほかならず,集団的自衛権のなしくずしの行使である。

わたしたちはこのような行動が憲法違反であることをここに指摘する。米軍はアジアの民衆を殺戮しつづけてきた。この米軍のアフガン報復攻撃とその支援のために自衛官の生命も軽視され使い捨てられようとしている。

日本政府は「自衛隊は戦力ではなく実力」,「武力行使はしないが武器使用は認める」、「後方支援は戦争への直接参加ではない」などと語り,憲法と民衆を愚弄し,日米共同の軍事作戦行動を計画してきた。今回のような事件がおきるとそれを自衛隊の海外派兵にむすびつけ,軍拡に利用してきた。

今回も「米軍支援法」や「有事立法」制定をねらい、「情報収集」を口実に海外派兵をおこない、海外で米艦を護衛し米軍への情報提供をおこない戦争に参加しようとしている。だが過去の戦争を反省せずに靖国を賛美し,自国の憲法を軽視する国家はけっして国際的信頼を得ることはできない。

われわれは「NO!AWACS」「浜松を再び派兵拠点にするな」と、浜松が過去の侵略戦争において空爆の拠点でありアジア民衆を殺戮してきた歴史を踏まえ、AWACSの導入と浜松配備に反対し、地域への軍事文化の宣伝に抗議し、わが故郷の平和にむけて,93年夏から8年間にわたり活動してきた。

今回の米軍支援のための防衛庁によるAWACSなどの派兵計画は、浜松を再び海外派兵の基地とするものであり、また,2001年6月、グアムでの日米AWACSを用いての共同訓練に見られたように、浜松のAWACSのとらえた情報は米軍へ伝えられ米軍の攻撃に利用されるであろう。よって、今回の海外派兵計画を、わたしたちは決して認めることができない。

浜松市民を呼び止め,「浜松のAWACSを米軍支援のために派遣するがどう思うか」と質問してみるがいい。「やめてほしい」「そんなことをする必要はない」という意見がほとんどである。このような民意の中、海外へ出て行き米軍の殺戮に加担するAWACS派兵計画を今すぐに撤回せよ。

われわれは政府・防衛庁の行為によって戦争の惨禍がくりひろげられることを拒否する。大量殺戮につながる米国の報復戦争に浜松基地のAWACSを参加させてはならない。復讐の戦争ではなく,和解にむけての平和的外交を進め,テロの連鎖を断つ方向での模索をおこなうべきである。