日米共同訓練へのAWACSの参加について以下の要請書を送りました
浜松市長様
以下の要請を送付しました。市長においても平和都市浜松の実現に向け、
以下の要請の趣旨をふまえての申し入れを国・基地に対しておこなうことを
求めます。 NO!AWACSの会浜松
日米共同軍事訓練(3・12〜13)の中止と
同訓練へのAWACSの参加の中止を求める要請書
日本国政府首相様 2002年3月11日
防衛庁長官様
浜松基地司令様 NO!AWACSの会・浜松
2002年3月12日から13日にかけて東北地方で空の日米共同軍事訓練が
おこなわれ、浜松基地のAWACSの参加が予定されています。
今回の訓練の特徴は,日本のAWACSが管制指揮をおこない、そのもとで
日米の戦闘機が戦闘訓練をおこなうというものです。日本からは千歳基地や
三沢基地のF15・F4,米軍からはイラクをはじめ各地の空爆をおこなってき
た三沢基地のF16が参加します。
昨年の6月のグアム,11月の沖縄の日米共同訓練では日米のAWACSを
使っての訓練がおこなわれてきました。 ついに今回は、日本のAWACSの
管制指揮下で、日米が実戦に向けての訓練を行うようになりました。 日本
のAWACSに米軍将校が乗り込んでの共同指揮もおこなわれるでしょう。
浜松基地には米軍将校がすでに派遣されています。
私たちは、この間浜松の市民団体として、日米共同軍事訓練に反対し「浜
松を再び派兵拠点にするな」の意思のもと、AWACSの海外派兵に抗議し、
日米共同軍事訓練に参加することに対しても反対を訴えてきました。昨年,
浜松基地のAWACSは米軍空母キティホークの出港を空から支援しました。
また浜松のAWACSはインド洋への自衛艦の派兵や軍用機の米軍への
協力活動を支援しているとみられます。
最近浜松基地のAWACSは浜松市上空を低空で飛行することが多く,実
戦に向けての訓練を繰り返しています。わたしたちは浜松基地のAWACS
がアメリカの戦争政策と一体となって訓練をすすめることに反対し,その撤
去を強く求めるものです。
日本政府は昨年「テロ対策特措法」を制定し、アメリカの戦争に自衛隊を
参戦させました。さらに東ティモールへとPKO活動の名による自衛隊の派
兵をしました。また国会で自治体や市民を戦争に動員することをねらう有事
立法の法制化を進めています。こうした動きに私たちは断固とした反対の意
思を表明します。
日本国憲法前文や第9条の精神は平和的生存権を提示し戦争を放棄し
ています。日本政府はこの精神を尊重し、平和外交を強く推し進めるべき
だと考えます。昨年の9.11以降アメリカ政府は戦争政策を進めています
が、アメリカ市民による反戦への意思表示も伝えられています。東ティモー
ルでは日本の自衛隊の派兵に対し、市民が「日本の軍隊は帰れ!」「過去
の戦争の清算と反省を行え!」と抗議行動を行っています。
今回の浜松基地のAWACSを空の司令塔として日米の共同軍事訓練に
使用することは集団的自衛権の行使の訓練です。それは憲法の基本的精
神に違反するものであり、米軍の戦争政策に加担するものです。そのよう
な共同訓練に浜松基地のAWACSが参加することは浜松基地が再び戦争
の拠点とすることです。
憲法を軽視し,米軍の軍事戦略に加担する今回の訓練の実行は、世界
の民衆の平和的生存権を脅かすことにつながります。 わたしたちはここ
に、このような行動への参加や有事法制の制定の中止を求め,以下を要
請します。
1 日米共同軍事訓練とAWACSの参加を中止すること
1 アメリカの軍事戦略への加担をやめること
1 AWACSの飛行を中止し即時廃棄すること
1 空中給油機の導入・配備を行わないこと
1 戦争へと子どもたちを誘導する施設である浜松広報館を閉鎖すること
1 有事立法など戦争動員法の制定を行わないこと