AWACSのグアム派兵に抗議に抗議します!

●2002年4月15日

 4月15日16時に以下を浜松市市民生活課に申し入れました。
市によれば、AWACSは11日にグアムに向かったそうです。

浜松市長様                                          2002年4月15日

                                              NO!AWACSの会浜松

浜松市長がAWACSのグアム派兵に抗議し、
有事法制に反対の意思表示をおこなうことを求める要請書


 2002年4月7日から5月1日にかけて浜松基地からAWACS(空中警戒管制機)がグアム島で
おこなわれる空の日米共同訓練に参加します。
 今回の訓練はグアムへと派兵し慣熟訓練をおこない、4月15日から26日にかけて日米共同訓
練をおこない、その後撤収するというものです。
 今日はこの訓練の開始日です。
 今回の参加機種を見ると日本・築城F15、浜松AWACS,小牧C130、米軍三沢F16、横田C
21、岩国FA18・EA6Bであり、この編成をみると、浜松のAWACSが日米共同指揮の空のセン
ターとして使われることになります。2002年の3月に東北でおこなわれた日米共同訓練ではすで
に浜松のAWACSが日本の三沢や千歳のF15F4,米軍三沢のF16を指揮するセンターとして使
われています。

 今回の訓練では昨年に続き、海外で浜松のAWACSに米軍が乗り込み共同して日米の戦闘機
を指揮します。昨年は米軍のAWACSが参加しましたが、今回は日本のAWACSだけで警戒指揮
をし、浜松のAWACSのみによる指揮となります。また派兵期間も「慣熟」を口実に長期化していま
す。
 このような訓練は日本国憲法に違反するものであり、集団的自衛権行使につながる訓練です。
 また海外での無法の戦争を拡大する米軍を支援するものであり、アジアの民衆に銃口を向けてい
くことにほかなりません。それは浜松が再び派兵拠点となることです。
 浜松のAWACSは、1998年の浜松配備、2000年の実戦配備、2001年のグアム派兵、200
2年に入っての日米の共同指揮機としての本格的活用の開始にみられるように、日米共同作戦の
空の司令塔としての役割をいっそう担うようになってきています。

 かつて浜松は陸軍航空部隊の出撃拠点でした。飛行第7連隊や飛行60戦隊など浜松の部隊は
中国各地で戦略無差別爆撃をおこない、陸軍浜松飛行学校は航空毒ガス戦の秘密訓練を中国東
北部まで出かけておこないました。基地周辺での訓練は増加し、墜落事故が増え、浜北市平口新
田の住民を誤爆する事件までおこしました。この侵略戦争期の訓練や実験は実際にアジアの人々
の殺戮に使われていきました。

 現在おこなわれている訓練も過去の歴史に見られるようにアジアの民衆を殺戮することにつなが
ります。今回の訓練に参加する三沢のF16はこれまでイラクの空爆をおこなってきた軍用機です。
 現在日本がインド洋でおこなっている自衛艦による米艦へのジェット燃料の給油はアフガン攻撃
に使われています。これらの米軍の攻撃によって多くの民衆が生命を奪われています。今回の訓練
は米軍の戦争に日本のAWACSを投入するためのものとも見られます。
 わたしたちは浜松市民として浜松を再び戦争の拠点とするこのような動きをとめたいと考えます。
 わたしたちはAWACSの海外派兵に対し、浜松市民として強い抗議の意思を持ち、4月7日、浜松
基地にAWACSの海外派兵と日米共同作戦下の訓練の中止を要請しました。
 わたしたちは浜松市長が今回のグアムへのAWACSの派兵に抗議し、浜松市をふたたび戦争の
拠点としないための意思表示をおこなうことを求めます。
 また、浜松市民を戦争に動員することにもなる「有事立法」の制定に、浜松市長が反対の意思を
示すことをここに強く要請します。