浜松市長様                       2002年11月19日

                               NO!AWACSの会浜松

          要請書

  

きょう,市長は防衛庁を訪れ、空中給油機の浜松配備除外を申し入れました。

当会を含め市民の反対の声をうけて市議会は空中給油機反対の*意見書を採択しましたが、今回の市長の行動はそれに続くものです。市民の声をうけて防衛庁まで出向いた市長の行動はよいことです。

 わたしたちはAWACSと空中給油機の導入・配備に反対してきました。昨日も、市長が給油機の導入と配備に反対するよう求め、第3次分の署名を提出しました。給油機はAWACSやF2とともに海外への空爆に利用されかねない軍用機です。

わたしたちは、浜松以外の基地に給油機が配備されることにも反対です。浜松以外の基地に配備された給油機が浜松のAWACSとともに海外で使われていく可能性は大きく、浜松が戦争と派兵の拠点であることにかわりはないからです。

わたしたちはここに、市長が今回の姿勢をさらに前進させ、空中給油機の導入と配備に反対し、AWACSの撤去にむけての発言をおこなっていくことを求めます。







空中給油機に関する意見書

 21世紀を目前に世界は緊張緩和・軍備縮小に向けて歩み始めており、21世紀は「平和の世紀」になるものと期待されている。東アジアでも沖縄サミット並びに南北朝鮮会談の開催など平和への着実な前進を見ているところである。

 こうした状況の中、防衛庁は来年度予算に対する概算要求で空中給油機の導入を計画しているが、外交・防衛問題は国の専管事項とはいえ、市民の中には空中給油機は専守防衛の理念に反するのではないかとの意見があるほか、近隣諸国との緊張を高め、軍備拡大競争に拍車をかける危険性があるとの見方もある。また、空中給油機の導入が決定されれば、その配備先を決めなければならず、浜松基地は、その有力地であるとのマスコミ報道がある。基地が市街地の住宅密集地にある浜松市民の不安は、日増しに高まっており、大きな社会問題となりつつある。

 よって国においては、これらの状勢に鑑み、空中給油機の導入・配備に関しては、慎重に検討するよう強く要望する。

 以上、地方自法第99条の規定により意見書を提出する。

 2000年9月29日 浜松市議会議長 青野正二