「反戦ビラ入れへの起訴を許さない!4.25全国集会
(会場・一橋大学)」に360人が参加


一橋大学を会場に360人が参加
大学近くから立川の基地に向って300人がデモ
立川の基地前で要請。3人の逮捕に対して市民が抗議
自衛隊はイラクに行くな!ともに反戦を!と基地前で呼びかける

立川へのメッセージ

 かつて浜松は陸軍爆撃隊の拠点であり、この部隊から派兵された戦隊は中国の重慶をはじめ各地を空爆しました。浜松には軍用機生産のための工場がたくさんつくられ、そのため、アジア太平洋戦争末期には米軍による激しい空爆を受けました。浜松に最初に配備された爆撃隊である陸軍飛行第7連隊は立川で編成されました。陸軍航空技術研究所三方原出張所では、空からイペリットなどの毒ガスをまく研究をしていましたが、この研究所の本部は立川にありました。

 立川は陸軍航空と軍用機生産の拠点とされ、それため米軍による空爆を受けました。はげしくなる空爆の中で、連行された朝鮮人をも使って多摩の各地に地下工場がつくられました。戦後は米軍基地とされ、返還されると自衛隊が移駐し、天皇を記念する公園ができました。人権と平和を求める民衆の想い、反基地と反天皇の声がこの立川で形成され運動となったのは必然です。軍事基地の歴史の中で、軍事によらないもうひとつの街を求める想いは、民権の地下水脈とともに民衆のなかに流れてきたのです。立川での反戦・反天皇の歴史は世界に誇ることができる知的なものです。

 今ふたたび、海外派兵の時代となりました。米軍のイラク攻撃によって万余の人々が命を失い、傷ついています。今イラクのファルージャは米軍に包囲され、米軍によって数百人が殺害されました。病院のベッドが血糊で染まる、体が吹き飛ばされ手足だけが残る、ウラン弾の放射線によって若くして苦しみ、生をたたれていく、これが戦争に実態です。

 このような侵略戦争を支持し、米軍を支援して自衛隊を派兵することは誤りです。この市民の反戦の声は何よりもまず、派兵される自衛官に対して、日本の民衆の良心の声として届けられるべきものです。テント村の皆さんはこの反戦平和への想いをチラシにして自衛官に届けようとしたのです。その行動には良心の輝きがあります。それは表現の自由であり、逮捕してはならないものです。

 仲間はいいます。わたしの母方の祖母は今年90余歳でなくなったが、祖母の夫は徴兵されてフィリピンで戦死した。もう少し早く死んでいたら母は生まれなかった。父は旭川へと農業動員されたが、もう少し早く生まれていたら徴兵されて死んでいただろう。どちらかが死んでいたら、わたしという生存はなかったと。

 戦争は多くの生の可能性を奪い取っていきます。過去の日本の戦争で生の可能性を奪われた人々がどれだけいたことでしょう。イラクではそれが今も続いています。このイラク戦争に、自衛隊は米軍への陸の輸送ルートを確保し、空からは米軍ほかの軍事支援物資を空輸するために「復興支援」という美名の下で派兵されました。嘘にだまされるな!戦争に行くな!殺すな!死ぬな!自衛官もともに反戦平和を!お前たちが始めた戦争で殺されるのはごめんだ!と市民が反戦の声をあげるのは道理です。

 しかし声をあげ行動した3人の仲間を警視庁・立川警察は計画的に検挙し起訴しました。それは許すことのできない権力犯罪です。2ヶ月経とうとしているのに3人はいまだに拘置され帰ってきません。まさに国家による拉致・人質化であり、平和的良心と行動への恫喝です。3人こそ正義です。今すぐ釈放し無罪とすべきです。釈放と起訴の撤回を求めて声をあげ、行動を積み重ねていきましょう。

                          NO!AWACSの会 

 

====全国集会決議======

 自衛隊官舎のポストに1月に反戦ビラを配ったというだけで2月27日に令状「逮捕」された立川自衛隊監視テント村のメンバー3名が「起訴」された。

 「起訴」された仲間は現在も獄中に監禁され、そこから出てくるにも多額の保釈金がかかり、釈放された後も長い裁判闘争を続けなければならない。多額の裁判費用もかかり、「有罪」判決がくだれば「懲役」などの罰を受けさせられる。

しかも、3名のうち2名は3月31日に2月のポスティングの件で「追起訴」された。

 これから海外に派兵されて、戦場で人を殺したり、殺されたりする可能性のある人々に対して、そうならないように考えようというビラを配っただけで、なぜこのような目にあわなければならないのか。

 反戦・反派兵の意思表示さえ潰すのであれば、それは殺戮に反対する意思表示の自由を奪うということである。

 戦争に反対し、殺戮に抗議することは、今生きている全ての私たちの、今後も生きつづけていく権利を主張することである。

 それが許されないのであれば、私たちの全ての権利、生存していくということでさえも、国家権力のほしいままにされるということだ。

 これに対して、私たちは一歩も引くことはできない。

 私たちは、生きていくことそのものについて何も譲歩しない。

 私たちは、以上のような観点から、3名の全くもって正当な呼びかけと行動に対するこのような国家権力の弾圧に抗議し、以下のことを確認する。

1.私たちは、「起訴」されたテント村メンバー3名の自衛隊官舎への反戦ビラ入れという行動を全面的に支持し、3名の奪還のためにできるあらゆることを行っていく。

2.私たちは、今後も反戦・反派兵の声を潰そうとするあらゆる防衛庁・警察・検察・裁判所一体の弾圧に対し、一致団結してこれを全面的に包囲・反撃する。

3.私たちは、自衛隊イラク派兵を、将来における更なる公然たる軍事活動と殺戮につながるものとして断じて許さず、撤退を要求する。

4.私たちは、今後も自衛官・自衛隊に対して、反戦・反派兵を一層強く呼びかけ続ける。また、そうしたことを行う全ての人々を断固支持する。

5.私たちは、派兵に反対する自衛官を全面的に支持する。

2004年4月25日 「反戦ビラ入れでの起訴を許さない!」

全国集会参加者一同


□立川・反戦ビラ弾圧救援会

□tachikawa227q@yahoo.co.jp□http://www4.ocn.ne.jp/~tentmura/

□立川市富士見町2-12-10-504□042-525-9036(TEL/FAX)

※3名の早期保釈署名を集めてください!(WEBでダウンロードできます)

※保釈金・裁判支援カンパを!→郵便講座00190-2-560928(立川自衛隊監視テント村)“救援カンパ”と明記