浜松基地司令様

浜松基地内隊員様

浜松広報館長様

2004年7月25日

◎ピースサイクル浜松

◎NO!AWACSの会浜松

要請書

 私たちピースサイクルは、反戦・平和をアピールし、日本全国から8月6日のヒロシマ・8月9日のナガサキに向けて自転車で走っています。

 6月14日、与党と民主党の賛成により有事7法案・特定船舶入港禁止法案などが強行的に参議院を通過し、成立しました。国民保護法を中心とした有事法は、名称とは裏腹に、戦争をする国家が有事の時にどのように国民を管理・統制するかというものです。またアメリカ軍の戦闘にどのような便宜をはかるかという法律です。こうした法律を戦争には反対だという国民世論を全く無視し、説明をしないまま強行成立させた政府=与党と民主党に強く抗議します。

 また、小泉首相は国会での議論すらしないまま、アメリカでブッシュにイラク民衆の虐殺や暴行を支持し、さらには多国籍軍へ派兵した自衛隊をよこすべりさせることを約束してきました。「人道支援・復興支援」という言葉がはいっているからいいとか、自衛隊は独自の指揮系統をもてはいいとかを理由にあげて事後承諾を帰国後とりつけようとしていますが、多国籍軍は軍事力によるイラク民衆への強制統治の圧力である事は間違いないものです。イラクの市民を暴力で統制することは、決してイラクに民主化をもたらすものにはならないことは、この間全世界の人々がしっかりと見てきました。

 戦争によって解決できる問題はひとつもないことを。それは更なる憎悪の連鎖を産み出すだけであり、平和な未来を希求する世界の人々にとって障害にしかならないということを。

 日本に於いては憲法9条によってすべてのいのちを区別なく大切に想い、戦争ではない平和的な問題解決を世界に拡げる事を約束してきました。私たちは戦争のための法律はいりません。イラクの人々を暴力・殺りく。恫喝で押さえつけるアメリカに加担するための自衛隊派兵も今すぐやめるべきです。そして今後多国籍軍への参加もすべきではありません。日本政府はイラクでの侵略・統治をやめるようアメリカ=ブッシュに対し、説得を今すぐはじめるととおもに、有事法など戦争法はいらないと世界に発信するよう私たちは訴えます。

 憲法9条と市民の平和の声が、自衛隊員の生命をもまもってきたことを是非理解してください。

 自衛隊員のみなさん、アジア2000万人という死者へ兵士が残したメッセージは、ふたたび政府の行為によって戦争の参加をくりかえすなという反戦平和の思いです。この思いのうえに憲法の平和主義はあります。

 98年のAWACS配備以降、基地周辺の騒音被害や事故の危険性は増大し、住民の不安と怒りは渦巻いています。私たちは、これからも基地のない平和な街を追求していきます。私たちは、憲法を踏みにじる自衛隊の「多国籍軍」参加に強く反対し、自衛隊のイラクからの即時撤退を求めます。

 私たちはここで平和への思いをもって以下を要請します。

1 自衛隊はイラクから即時撤退をすること

1 基地司令は、隊員のの派兵拒否権を認めること

1 政府防衛庁は有事法を撤回すること

1 日米共同訓練へのAWACS派兵を中止すること

1 AWACSの運用状況や基地での離発着状況等の情報を公開すること

1 夜間飛行訓練を中止し、静かな夜を市民にかえすこと

1 AWACSは、即時廃棄すること

1 空中給油機の導入を中止すること

1 浜松広報館は、こどもに戦闘服を着せないこと

1 自衛隊員は市民に銃口を向けないこと