10.3浜松基地祭要請行動報告
10月3日、10時に浜松基地前で基地祭での曲芸飛行中止・イラクからの撤兵を求めて8人で申し入れを行った。この日は雨天であったが、基地祭には8万人がやってきた。宮崎や三重・長野・愛知などのナンバーの車が基地周辺での渋滞のなかにあった。
雨天のため曲技飛行は行われなかった。結局米軍サンダーバーズは三沢・百里・浜松とみな曲技ができなかった。嘉手納では行政の中止要請によって、飛行自体が中止に追い込まれた。
要請後、基地の中に入ると10人余の警備担当が尾行した。基地資料館前に行くと資料館は閉館されていた。基地を出ても駐車場までついてきて見送ってくれた。
10月2日のブルーインパルスの事前訓練には市内の浜松養護・西部養護学校生約300人が招待された。このような動員は今後中止すべきである。
また、基地周辺にあるスナックの入り口に無事の帰還を祈る「黄色いハンカチ」が掲げられていた。この浜松が銃後であることを示す風景だった。わたしたちは「無事の帰還」ではなく、派兵の中止と撤兵を求めていく。
自衛官の皆さん。イラク派兵はアメリカの侵攻を支援する行為であり、違憲です。わたしたちは派兵に反対し続けます。ぜひその趣旨を理解してください。 (T)
1 04・9・7要請文
2 04・10・3要請文
米軍機サンダーバーズ問題
アメリカ大統領様・日本国首相・防衛庁長官様 2004年9月7日 浜松基地司令様・静岡県知事様・
NO!AWACSの会浜松
浜松基地祭での米空軍F16曲芸飛行隊サンダーバーズの飛行の中止を求める要請書
2004年8月13日、沖縄国際大学構内に米海兵隊ヘリが墜落しました。その際米軍は墜落地点一帯を占拠し、日本の警察による現場検証さえ拒否しました。それは主権を侵害するものであり、沖縄をいまも占領統治するという米軍の意識があらわれたものでした。沖縄は米軍のイラク派兵の拠点となり、自衛隊は日本各地からイラクに派兵されています。
この中で、
サンダーバーズは米ネバダ州ネリス空軍基地に所属する軍事宣伝用の飛行隊です。嘉手納ではF16,6機が1時間にわたって曲芸飛行などをおこなう予定でした。この飛行隊は、「空自50周年記念」を口実に、日本政府が招待する形で三沢・百里・浜松でも飛行を予定しています。
浜松基地の基地祭は10月3日に予定されていますが、浜松基地のHPでは「日本人のために飛行してくれるのは浜松基地と百里基地の2ヶ所だけ」と宣伝しています。しかし飛行の本質は米軍の軍事宣伝用飛行であり、「日本人のため」ではありません。
浜松基地では1982年に基地祭のなかでブルーインパルスが墜落した後、曲技飛行は中止されてきましたが、1999年に基地・防衛庁は浜松でのブルーインパルスの曲技飛行を強行しました。わたしたちはこの飛行の中止を求め続けてきました。すでに基地周辺は人口密集地であり、曲技飛行をおこなうことは危険です。またF16は騒音の大きな軍用機です。もし事故になったら、また米軍は日本の警察の調査さえ拒否するのでしょうか。実際2003年9月この隊のF16米国での飛行ショーで墜落しています。
日本でF16が配備されている米軍三沢基地では、F16をイラクへと派兵しています。F16は空爆機であり、米軍のF16はイラク空爆をおこなってきた主要な軍用機です。8月23日からは地元の抗議の声を無視して、夜8時から10時に及ぶ夜間空爆訓練を9月までおこなっています。実戦を想定しての訓練の強化のなかで、三沢のF16の墜落やエンジントラブル事故が絶えることなく起きています。また日米の軍事協力と派兵がすすむなかで、7月27日には三沢の漁協の船舶を海自のP3Cが急降下して襲うかのような事故もおき、市・漁協が防衛庁に激しく抗議する事態が起きています。
わたしたちは、日本国内で夜間空爆の侵攻訓練を繰り返し、事故を多発させ、イラクへ派兵され、イラクで空爆を繰り返してきたF16の曲技を含んだ飛行を歓迎しません。戦闘技術の曲技飛行を楽しむ人をつくることはよいことではないとわたしたちは考えます。わたしたちはF16の空爆によって死傷したイラクをはじめ各地の人々の苦しみや悲しみを共有していきたいと思います。
よってわたしたちはF16・サンダーバーズ飛行隊の飛行の中止をここに要求します。
1 アメリカ大統領はイラク占領を中止し撤兵すること、各地基地祭でのF16隊の飛行計画を中止すること。
1 日本政府はイラクから撤兵し、沖縄辺野古での新基地建設を中止すること、F16隊の招請を撤回し、各地基地祭でのF16隊の飛行計画を中止すること
1 基地司令は浜松基地祭でのF16隊の飛行計画を中止すること。また浜松基地からイラクへと派兵されている隊員の帰国を上申すること
1 市長・県知事は、日米政府に浜松基地祭でのF16隊の飛行の中止を要請すること。
1 04・9・7要請文
2 04・10・3要請文
米軍機サンダーバーズ問題
人権平和・浜松
イラクからの自衛隊の撤兵と基地祭での曲技飛行の中止を求める要請書
2004年1月から今日までに浜松基地から6次にわたり、のべ25人がイラク戦争へと派兵されました。このイラク戦争への派兵は、浜松を再び戦争の拠点とすることであり、わたしたちは即時の撤兵を求めます。
また今日おこなわれる基地祭において、米軍と自衛隊による曲技飛行(午前サンダーバーズ・午後ブルーインパルス)が予定されています。わたしたちはこの飛行の中止を求めます。
軍用機の曲技飛行は軍事文化の宣伝であり、戦争の肯定や戦場への勧誘につながるものです。また浜松基地周辺は市街地であり、その飛行は周辺住民に騒音や不安を与えるものです。特に米軍機は騒音のおおきなF16が使用されます。この軍用機はイラクで空爆を繰り返してきたものであり、その曲技はアジアでの侵略につながるものです。
今年9月、嘉手納では市民と行政による米軍機の飛行中止要求を米軍は受け入れ、曲技飛行を中止しました。同じく9月に予定していた百里・三沢では悪天候のため曲技飛行を中止しました。その間サンダーバーズは、韓国の烏山・群山、グアム・アンダーセン基地など各地に展開しています。
軍用機の愛好者は存在しますが、軍用機の飛行を好まない市民もまた存在します。軍用機の曲技のような軍事の文化を求めない市民の意識こそ大切にすべきであるとわたしたちは考えます。そのような意識が戦争を止め、自衛官が派兵されていく状況を変えていくのではないでしょうか。
ぜひ、イラクからの撤兵をすすめ、曲技飛行を中止してください。