11・12 防衛庁へと全国から派兵反対の抗議文


 11月12日、防衛庁に対して、「自衛隊はイラクへ行くな! すぐかえれ! 第4次(東北方面隊)派兵を許さない! 防衛庁抗議行動」を行いました。平日(金曜日)の夜、 ファルージャの行動などが連日取り組まれている中での行動でした。集まったのは60名。
 集会は元気良く始められ、参加者全員に、各地からの申入書と連帯アピールを印刷した冊子(B5判・8ページ+1頁)が配られ、派兵現地でちょうど同時刻に集会がもたれている、「第4次イラク派兵に抗議する緊急仙台集会」実行委員会からの連帯のメッセージが読み上げられました。
 デモは、「自衛隊の第4次派兵を許さないぞ」「仙台・郡山・山形からの派兵を許さないぞ」「日本政府は占領に加担するな」「小泉はファルージャ虐殺を支持するな」など大きなシュプレヒコール繰り返して防衛庁正門前へ。
 正門では、防衛庁文書課の担当官に、各地からの申入書を順次読み上げ手渡しました。申入書は、順に、新しい反安保行動をつくる実行委員会、戦争への道を許さない郡山のつどい実行委員会、ほっかいどうピースネット、NO!AWACSの会浜松/人権平和・浜松、有事法制反対ピースアクション(名古屋)、ピースリンク広島・呉・岩国、舟越耿一(市民運動ネットワーク長崎代表)、明治大学駿台文学会、の8団体でした。この間約30分。防衛庁正門は、デモコースとは道路を挟んで逆側で、正門には、代表者10名ほどが参加しました。音量のでかいトラメガで、デモ隊へも申入書を読み上げる声が響きました。もちろん防衛庁の中にも響きわたったでしょう。        (東京の仲間からの報告)


○仙台からの連帯メッセージ

首都圏の仲間の皆さんに仙台から連帯のメッセージ


 11月5日、防衛庁から陸上自衛隊第6師団に「第4次イラク派遣」の命令が出されま
した。同日昼、第6師団は編成完結式を行いました。「イラクに戦争をしに行くので
はない」という方面隊総監の訓示を、隊員と家族はどのような思いで受けとめたでしょ
うか。「非戦闘地域での人道支援」という小泉政府のゴマカシがいつまでも通用 す
るはずはありません。
 明日13日にも派遣隊への隊旗授与式が行われ、3隊に分かれて派兵されます。私た
ちは本日、東北方面総監部及び宮城県への抗議・要請行動を行い、その後、皆さんの
集会と同時刻に緊急抗議集会を開催します。
 同じく明日13日、沖縄米軍が実弾射撃訓練のために宮城県に入ります。陸上自衛隊
王城寺原演習場の周辺住民は、断固反対の看板を新たに立ち上げ、抗議の意思を明ら
かにしています。私たちは住民たちと連帯して、米軍演習反対の行動に取り組みます。
 第4次イラク派兵に反対し、イラクからの撤兵を求め、期限延長を許さない闘いを
ともに築いていきましょう。
 
 2004年11月12日
 
「第4次イラク派兵に抗議する緊急仙台集会」実行委員会


日本国政府首相様                    2004年11月12日

防衛庁長官様

           イラクからの撤兵を求める要請書

  浜松基地からは1月から10月にかけて、すでに7派にわたり約30人が派兵され、10月には空自の第4次イラク要員が派兵されています。わたしたちはこの7派にわたる派兵に対し、「浜松を再び派兵・戦争の拠点にするな」と現地で抗議してきました。今こそ政府は撤兵すべきです。派兵期間の延長をおこなってはなりません。

 かつて浜松は陸軍爆撃隊の拠点とされ、中国やシンガポールをはじめアジア各地を空爆し、毒ガス戦部隊がおかれた歴史があります。最近では空の司令塔AWACSが配備されてグアムやアラスカでの日米共同訓練をすすめ、また空自の広報館が建設されています。さらに今年からはイラクへの派兵をおこなうようになりました。わたしたちは浜松市民としてこの浜松からの派兵に断固として抗議するものです。

2004年1月、旭川を中心とした陸上自衛隊が派兵されると、それに歩調を合わせるかのように1月に沖縄の米海兵隊がイラクへと派兵されました。この米海兵隊は3月末にはファルージャ攻撃に投入され、多くのイラク民衆を殺戮しました。政府の語る「人道復興支援」は、米軍支援の後方兵站基地確保の活動をごまかすための言葉です。すでに空自は米軍を輸送し、陸自のサマワはイラク南方から北方への輸送拠点のひとつです。

戦争の口実とされた大量破壊兵器の存在が、アメリカ自身よって否定された今、問われているのはアメリカの戦争責任です。占領の中止と撤兵が求められています。にもかかわらず米軍はファルージャ等への攻撃を再開し、そのなかでイラク民衆が殺戮されています。

昨今の事件において政府は、イラクへと市民が行けば危険な戦闘地域とみなし、自衛隊が入れば「非戦闘地域」とみなしています。このような政府の詭弁は派兵される自衛官自身が見抜いています。このような派兵の継続は、憲法・自衛隊法・イラク特措法にも反しています。政府が法に従い、今すぐ撤兵することを求めます。また第4次の陸自派兵計画の撤回を求めます。

                 NO!AWACSの会浜松

                 人権平和・浜松