現地でイラクへの陸自第4次派兵に反対する皆さんに浜松から連帯のメッセージを送ります。
浜松基地からは1月から10月にかけて7派にわたり約30人が派兵され、すでに10月に空自の第4次イラク要員が派兵されています。わたしたちはこの7派にわたる派兵に対し、「浜松を再び派兵・戦争の拠点にするな」と抗議してきました。
かつて浜松は陸軍爆撃隊の拠点とされ、中国やシンガポールをはじめアジア各地を空爆し、毒ガス戦部隊がおかれた歴史があります。最近では空の司令塔AWACSが配備されてグアムやアラスカでの日米共同訓練をすすめ、また空自の広報館が建設されています。さらに今年からはイラクへの派兵をおこなうようになりました。
2004年1月、旭川を中心とした陸上自衛隊が派兵されると、それに歩調を合わせるかのように1月に沖縄の米海兵隊がイラクへと派兵されました。この米海兵隊は3月末にはファルージャ攻撃に投入され、多くのイラク民衆を殺戮しました。政府の語る「人道復興支援」は、米軍支援の後方兵站基地確保の活動をごまかすための言葉です。すでに空自は米軍を輸送し、陸自のサマワはイラク南方から北方への輸送拠点のひとつです。
10月に浜松基地にイラク派兵と基地祭に抗議した際、わたしたちは基地近くの飲食店で、黄色いハンカチと派兵隊員の無事帰還を願う文字を見つけました。それは派兵に反対する想いや派兵された軍によるイラク民衆への被害を想像する力を遮断するかのような風景でした。このような黄色いハンカチを掲げるのではなく、派兵に反対する民衆の強い声こそ今求められています。
戦争の口実とされた大量破壊兵器の存在が、アメリカ自身よって否定された今、問われているのはアメリカの戦争責任です。占領の中止と撤兵が求められています。にもかかわらず米軍はファルージャ等への攻撃を再開し、そのなかでイラク民衆が殺戮されています。
イラクに派兵されていく米兵や自衛官は軍服を着せられた労働者・市民です。戦争で利益をあげている支配階級は、かれらの生命を利用し美辞麗句で動員しているにすぎません。
昨今の事件において政府は、イラクへと市民が行けば危険な戦闘地域とみなし、自衛隊が入れば「非戦闘地域」とみなしています。派兵される自衛官自身が「非戦闘地域などありえない」ことを理解しているはずです。
自衛官自身がこのような今回の戦争の問題点を指摘し、戦争に反対し派兵を拒むことができるような環境をつくることが今、わたしたちには求められていると考えます。市民の側からの反戦平和の行動をいっそう強め、全国各地での行動をつなげていきましょう。
NO!AWACSの会浜松
人権平和・浜松