浜松基地司令様 基地内隊員様      2005115

             人権平和浜松・NO!AWACSの会

 浜松基地からイラクへの第9次派兵(第5期隊要員)に抗議し
             イラクからの撤兵を求める要請書

2005114日、浜松基地から4人がイラク派兵要員として出発しました。今回で浜松からはのべ33人、第9次の派兵となります。わたしたちはこの派兵に抗議し、即時の撤兵を求めます。

自衛隊員の皆さん!イラク・サマワの自衛隊の基地に砲弾が打ち込まれても、日本政府はそこを「非戦闘地域」としています。政府は、憲法九条に反して派兵を繰り返し、法律を作ってもそれを遵守しないという行為を、今も繰り返しています。そのような政府の行為によって、イラク戦争と占領統治が継続され、自衛隊員の生命が危険なものにされています。わたしたちはイラク派兵の中止を求めます。自衛隊のイラク派兵は、米軍などによる占領統治と戦争犯罪への加担です。イラクからの撤兵こそ求められています。戦争の口実とされた大量破壊兵器はありませんでした。

自衛隊員の皆さん!かつて、「東洋平和」・「大東亜共栄」・「聖戦」などの美辞麗句によっておこなわれた戦争は、アジアを侵略するものでした。その戦争で2000万人という多くの人命が奪われました。にもかかわらず、この戦争を今も「自衛と解放のための戦争」と宣伝し、過去の戦争犯罪を否定するとともに侵略戦争であることを認識しない人たちがいます。かれらは今回のイラク派兵を「人道復興」という言葉を使ってすすめています。しかし、いま必要なことは、アジアでの平和的な外交をすすめることです。軍事力で威嚇したり、それを行使することではありません。イラク人の持っている日本への信頼感は派兵によって確実に壊れています。

自衛隊員の皆さん!今は撤兵をすすめるときです。自衛隊員である前に皆さんは人間であり、市民としての権利を持っています。国際法に反して戦争をすすめるアメリカを支援し、さらに憲法に違反する、不当な派兵命令に従う義務はありません。皆さんの人間的良心によびかけます。ぜひイラクへの派兵を断ってください。司令は派兵の中止をぜひ意見具申してください。

以上要請します。