ピースサイクル浜松!

 7月25日(月)14時 
    浜松市
に平和行政の推進を要請

    16時 浜松基地前でイラク撤兵を要請

 平和と人権を訴えてピースサイクルが浜松にやってきました。
 浜松市に対して要請し、平和都市宣言と平和行政の実行を求めました。
 浜松市への合併により、合併する他の市町村の非核平和都市宣言が無効になります。平和行政がおこなわれなくなる可能性が大きいのです。この要請の際、市民生活部長は、市長の議会発言を引用し、非核平和都市宣言をおこなわない理由は、市民の平和へのうねりや大きな声が無いからだ、という趣旨の発言をしました。その発言は、非核平和宣言をおこなって平和行政をすすめるという自治体自身の平和運動の取り組みの不実施の責任を市民に転嫁するものです。わたしたちはこの発言に対しては強く抗議しました。
 浜松基地に対しては、AWACSの廃棄やイラク派兵の中止を中心に要請しました。浜松基地からは2005年7月8日に、第7期前期要員として第12派の派兵(2人)がおこなわれています。
 平和と人権の声を高めていきましょう。(T)

 

1 浜松基地への要請書

浜松基地指令  様                 2005年7月25日
浜松基地内隊員 様                   ピースサイクル浜松
浜松広報館長  様               NO!AWACSの会浜松   

 要   請   書

 私たちピースサイクルは、反戦・平和をアピールし、日本全国から8月6日のヒロシマ、8月9日のナガサキを目指し、自転車による平和行進を行っています。
 私たちの反戦・平和の思いとは反対に、イラク戦争は泥沼化し米兵の死者は1700人を超え、重傷者はその数倍とみられます。イラク民衆の死者は10万人を超え、ウラン弾による汚染は深刻な状況をもたらしています。また、世界各地で爆発による死傷者がでています。

 イラクの人々を暴力・殺りく・恫喝で押さえつけるアメリカに加担するための自衛隊派兵は今すぐやめるべきです。
 戦争によって解決できる問題は一つもないことを。それは更なる報復と憎悪の連鎖を産み出すだけであり、平和な未来を希求する世界の人々にとって障害にしかならないということを、現在の状況をみれば明らかです。

 日本において憲法9条は、すべてのいのちを区別なく大切に想い、戦争ではない平和的な問題解決を世界に拡げる事を約束しました。私たちは、憲法を踏みにじる自衛隊の「多国籍軍」参加に強く反対し、自衛隊のイラクからの即時撤退を強く求めます。憲法9条と市民の平和の声が、自衛隊員の生命を守ってきたことをぜひ理解してください。

 自衛隊での自殺者は昨年90人余りとなりました。これは戦争国家化がすすんで実戦を想定しての訓練の強化と、営内での人権侵害が一向に改善されていないことよるものとみられます。また米兵による市民への犯罪事件も続いています。軍隊は人権抑圧の場であり、日々の人権侵害がこのような自殺や犯罪を生みます。

 自衛隊員のみなさん、アジア2000万人という死者や兵士が残したメッセージは、ふたたび政府の行為によって戦争の惨禍をくりかえすなという反戦平和の思いです。この思いのうえに憲法の平和主義があります。

 98年のAWACSの配備以降、基地周辺の騒音被害や事故の危険性は増大し、住民の不安と怒りは渦巻いています。私たちは、これからも基地のない平和な街を追求していきます。
 私たちはここで平和への思いをもって以下を要請します。

     記

1 基地司令は、自衛隊をイラクから即時撤退すること。
1 基地司令は、隊員の派兵拒否権を認めること。
1 日米共同訓練へのAWACS派兵を中止すること。
1 AWACSの運用状況や基地での離発着状況などの情報を公開すること。
1 夜間飛行訓練を中止し、静かな夜を市民に返すこと。
1 AWACSは、即時廃棄すること。
1  空中給油機の導入を中止すること

1 浜松広報館は、子供に戦闘服を着せないこと。

2 浜松市への要請書

浜松市長                    2005年7月25日
  北脇 保之 様                   ピースサイクル浜松
                              NO!AWACSの会浜松 

要 請 書

 私たちピースサイクルは、20年目の今年の夏も、反戦・反核・平和をアピールし日本全国から8月6日のヒロシマ、8月9日のナガサキを目指し、自転車による平和行進を行っています。
7月1日、近隣の12市町村合併で新・浜松市が誕生しました。面積は全国2位。人口は81万2千人で県内トップ、全国でも16位となりました。
浜松市長は、広報はままつ(6月20日号)の中のエッセーで「この地域は気候を含めた自然環境、歴史、文化、産業など大変すばらしいものがあるにもかかわらず、それにふさわしい評価を与え、自分たちの誇りとする点において十分とは言えないからです。・・・『自分の故郷だから』『自分の住んでいるところだから』という理屈を超えた愛着も、普通にあってもよいのではないでしょうか。」と書かれています。

 その通りだと思います。しかし、昨年の沖縄県での米軍ヘリ墜落事故・今年5月の県警ヘリの住宅地への墜落事故をみても、基地の町浜松にとってこの危険性は人ごとではありません。浜松基地の存在は、浜松市にとってマイナス以外の何者でもありません。住宅地の真上を離発着をする戦闘機や低空で轟音をまき散らすAWACSに恐怖を覚える人は少なくないと思います。98年のAWACSの配備以降、航空自衛隊浜松基地は訓練基地から実戦基地となりました。
浜松市に愛着や誇りをさらに持てるように、基地の縮小や廃止を市民とともに訴えてください。敗戦60年を迎える今年、改憲の動向が強まる中で、国民の過半数は「憲法第9条は変えるべきではない」との意識を強く持っています。9条改憲は、アジア太平洋地域で、再び侵略戦争を引き起こす体制づくりに他なりません。一昨年政府・防衛庁は有事関連三法案を成立させました。これらの法律は基本的人権や平和主義の原則に反し、地方自治体の権限をも侵すものです。今こそ、9条の精神を国民で共有し、アジアへ、世界へ、未来に広め、世界の宝にしていくときだと思います。
私たちは、これからも基地のない平和な街を追求していきます。
市長は、今こそ81万2千人の市民の命と暮らしに直接責任を負う立場として、平和的生存の立場にたって市の行政を展開していただきたく、以下の要請を行います。

1 浜松市長は、非核平和都市宣言をしてください。
2 浜松市長は、AWACSの廃棄を市民とともに訴えてください。
3 浜松市長は、空自浜松基地の縮小・廃止に向け尽力してください。
4 浜松市長は、憲法第9条の精神を守り、広めてください。

追加質問事項 

1 今年の7月1日、浜松市は12市町村合併で新浜松市となりましたが、旧市町村で非核平和都市宣言を行っていたところ、もしくは、それに類似しているものが行われていたところはありますか。2 旧浜松市と新浜松市の平和行政に対する考え方の違いはありますか(違いはないと思いますが)。また、平和行政の取り組み・考え方を示してください。たとえば、平和教育(憲法九条・中学校教科書選定を含む)、戦時中の被害及び加害について(浜松大空襲等)、戦争遺跡の保存、敗戦記念日の取り組み、浜松市独自の取り組み等。
3 航空自衛隊浜松基地に対する取り組みについて。・事故防止対策(航空機の墜落・基地内の事故・隊員の犯罪等)・騒音対策(夜間飛行訓練の縮小・騒音測定)・AWACSの廃棄・基地縮小・廃止の取り組み