10・2熊本集会へのメッセージ

熊本の地で、イラク侵略戦争に反対し、第8次陸上自衛隊イラク派兵の中止をもとめて活動をすすめるみなさんに、浜松の地から連帯のメッセージを送ります。

空自の派兵も既に第7期に入り、空自浜松基地からはこの間、13派にわたり、のべ50人あまりがイラク・クウェートへと派兵されました。わたしたちはこの間の派兵にたいし、基地前での抗議や要請文の送付などの行動を繰り返し、「自衛官も共に戦争に反対しよう」と派兵中止を求めてきました。

大量破壊兵器のウソをならべ、他国におもむいて爆弾を投下し、ウラン弾の放射能汚染をばら撒くようなアメリカ政府の行為に、道義はありません。このようなイラク戦争を支持し「人道復興」の名で米軍への後方支援をくりかえす、日本政府も同様です。

浜松基地に配備された空中警戒管制機AWACS(エーワックス)は、日本のみならずアラスカやグアムでも日米共同訓練を繰り返すようになりました。空中給油輸送機の小牧基地配備もおこなわれようとしています。海外で米軍とともに軍事行動ができる態勢が着々とすすんでいます。

このような戦争国家づくりがすすみ、イラク・アフガン派兵が繰り返されるなかで、戦争に反対する表現を誤りとするような雰囲気がつくりあげられようとしています。しかし、わたしたちはそのような力に負けるわけにはいきません。

戦争の拠点・熊本からの、困難を越えての反戦平和の声に、世界が注目しています。反戦平和の民衆の道義を高く掲げ、ひるむことなく派兵中止を求め、自衛官自身の人間の心に届くような、平和のメッセージを語り続けていこうではありませんか。

                  NO!AWACSの会

                     人権平和・浜松 


「自衛隊派遣は民主主義否定 」                         熊本日日新聞2005年10月3日付記事から編集
 
「自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本」は10月2日、政治学者の纐纈厚・山口大教授を招き、自衛隊派遣問題を考える講演会を熊本市で開いた。
「纐纈教授は「小泉自民党の誕生とイラク戦争・改憲の動き」と題し講演。「自衛隊派遣は憲法9条に反し、戦後民主主義を否定する。日本を戦争国家に変える行為だ」と述べ、派遣の即時中止を説いた。さらに小泉政権が総選挙で圧勝した結果、日米軍事同盟の強化や、イラク派遣の恒常化の可能性を指摘。「日本がミニ米国になるおそれもある」と述べ、「派遣が恒常化した上で、憲法9条改正が進むことが考えられるが、改憲は、アジア諸国に牙をむく行為である」と、改憲の問題点を指摘した。
同会代表の一人で熊本市の僧侶、藤岡崇信氏が参加した市民40人を前に、「人間同士が殺し合う戦争の恐ろしさを若い世代に伝えよう」と訴えた。