日本国首相様 2006年4月17日
浜松基地司令様 人権平和浜松 NO!AWACSの会
空自第9期イラク派兵(浜松基地からの第16次・第17次の派兵)に抗議し、イラクからの即時撤兵を求める要請書
浜松基地から2006年3月3日3人、4月14日1人がイラクに向けて出発しました。これらは空自第9期の派兵によるものであり、浜松からは第16次、17次にあたる派兵です。
わたしたちはこれらの派兵に抗議し、即時のイラクからの撤兵を求めます。
アメリカによるイラク戦争の口実であった大量破壊兵器はなかったことが明らかになり、イラク民衆による反米行動は強まるばかりです。イギリス、オーストラリアや日本の地上部隊の撤兵がすすめられようとすると、内戦をあおるような聖廟の爆破事件と内戦キャンペーンがくり広げられました。これに対してはアメリカ占領軍への占領を維持し正当化するための謀略説が有力です。また、米軍の元将校がアメリカのイラク戦争の誤りを指摘し、ラムズフェルド国防長官の退任を公然と要求しています。ブッシュの戦争と占領は窮地に陥っています。4月17日にはイラクのサマワで武装民兵と英軍との交戦が報道されています。抵抗はやむことなく続いています。
このような道義なきアメリカの戦争を支援する必要はまったくありません。アメリカは陸自の撤兵に際し、空自による輸送拡大を要求していますが、断固としてそれをはねのけ、今すぐ撤兵すべきです。撤兵こそ世界の民衆に支持される真の勇気ではないでしょうか。
米軍の世界的再配置のなかで、自衛隊を従属させて共同作戦ができるような態勢作りがすすんでいます。しかし、この再配置に対して、日本各地で生命をかけての強い抵抗があります。軍事の強化を日本の民衆は望んでいません。イラク派兵の継続と米軍基地の再編強化は誤りです。
よって以下を要請します。
一、基地司令においてはイラクからの即時の撤兵を具申すること
一、首相においてはイラクからの撤兵を表明すること
一、米軍の再配置要求を拒否し、基地の撤去をすすめること