日本国首相様 2006年6月14日
浜松基地司令様 人権平和浜松
NO!AWACSの会
浜松基地からのイラク派兵の中止を求め、
日米共同空中給油訓練実施に抗議し、PAC3配備の中止を求める要請書
2003年末からの自衛隊のイラク派兵はすでに陸自は10次、空自は9期に及んでおこなわれ、浜松基地からも17次の派兵がおこなわれました。さらに2006年の夏には空自の第10期の派兵がおこなわれようとしています。このイラク派兵に抗議し、わたしたちは派兵の中止と即時の撤兵をここに求めます。
アメリカは陸自のイラク撤兵が計画される中で、空自による更なる輸送の強化を求めています。6月はじめのシンガポールでの日米会談で、アメリカ側はクウェートを拠点とする空自の輸送活動をバグダッドに拡大するよう求め、日本側は前向きに対応する姿勢を示しました。日本政府は陸自撤収に合わせ、空自による米軍の輸送を拡大させる方針を固めています。このままでは空自の撤退はおこなわれなくなります。浜松からの派兵も続くことになります。わたしたちは浜松を再び派兵の拠点とさせないためにも、この動きを強く抗議します。
また、米軍の世界的再配置によって、自衛隊の米軍への一体化と従属がすすんでいます。このなかで浜松基地のAWACS情報の日米の共有化もすすみ、浜松へのPAC3の配備も狙われています。すでにAWACSは今年に入り、日米共同訓練を繰り返し、5月には沖縄方面で嘉手納基地のF15も官制指揮しました。さらにこの6月9日から26日にかけては 米空軍による空中給油講義、米空中給油機から空自F15への給油、浜松のAWACS による空自F15への空中給油の管制、という日米一体の空中給油訓練がおこなわれています。このような共同の空中給油訓練は朝鮮・中国へと侵攻しての攻撃につながるものであり、また集団的自衛権行使となるものです。即、訓練の中止を求めます。
さらに、浜松基地へのPAC3配備計画があります。ミサイル防衛計画によって共同作戦司令部設立など日米の軍事的一体化がすすめられていきます。ミサイル防衛は宇宙の平和利用や日本国憲法の平和原則に反するものであり、わたしたちは浜松がその拠点となっていくことに強く抗議します。PAC3配備計画を撤回し、ミサイル防衛政策への参加を撤回してください。
基地司令は以上の趣旨を自衛隊上層部に具申すること、政府・首相はこれらの趣旨による軍縮を実行することを、ここに要請します。