要 請 書
岐阜基地へのPAC3配備に反対の意思表示を!
2006年7月7日
各務原市長 森 真 様
2005年12月23日の朝日新聞の記事によると、防衛庁が06年度予算案で、航空自衛隊
岐阜基地(各務原市)に地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を配備する計画を
決めたことについて、森市長は、「新規導入ではなく、機種の更新と聞いている。
(各務原市にある岐阜基地は)前線基地ではなく、市民への危険性は少ないと認識し
ている」と話し、かつ、「岐阜基地は、実験的な航空隊であり、他の基地に比べて危
険性は少ない」との認識を示したと報道されています。
森市長の認識は正しいのでしょうか?
2005年2月19日のワシントンでの日米安全保障諮問委員会において、共同声明が発表
されました。声明では、アジア太平洋地域には「新しい脅威」が生まれつつあり、こ
れに対処するために「軍事力の近代化」が必要であるとしています。即ち、アメリカ
が以前より開発を続けていた「ミサイル防衛」(MD)システムに、日本も本格的に
参画させ、システムの確立を図る一環としてPAC3を日本国内に配備するもので
す。軍事雑誌(「航空ファン」05年10月号)の記事によれば、2007年度末までには入
間(第2高射群)に、2008年度末までには浜松の高射教導隊と第2術科学校に配備さ
れ、2009年度末と10年度末までに岐阜(第4高射群)、春日(第2高射群)への配備
が計画されているとしています。
このように、森市長の認識とは違って、「岐阜基地は、他の基地に比べて決して危
険性が少ないとは言えず、PAC3が配備される先は、全てミサイル基地です」。ま
た、「弾道ミサイルが飛来するとき、PAC3が迎撃。外れた場合は自爆し、命中し
た場合も破片が地上に落下する」。
ミサイル戦争になれば、ここ岐阜基地(各務原市)は、まさに最前線となることは
明白です。
ミサイル防衛は武器輸出禁止3原則、宇宙の平和利用原則、日本国憲法の平和主義
に反するものです。ミサイル防衛導入のために、政府は民衆への監視を強め、日本の
平和原則を破壊しようとしています。このような政策はアジアでの危機を高めるもの
です。宇宙の軍事化とミサイル軍拡をやめさせ、東アジアの平和と友好を創造する道
を選ぶべきです。わたくしたちは岐阜基地(各務原市)へのPAC3配備にNO!の
声をあげます。
よって以下を、各務原市長に署名簿を添えて要請します。
市長は日本政府・防衛庁に対して、岐阜基地へのPAC3 配備の中止を要請するこ
と。
各務原基地へのPAC3の配備の中止を求める会