浜松基地司令様                      2008415

                            NO!AWACSの会 

     人権平和浜松

浜松基地からの空自第15期イラク派兵に抗議しイラクからの撤兵を求める要請書

 

空自第15期イラク派兵によって、浜松基地から200837日に1人、411日には2人が出発させられました。これらの派兵は浜松からの第28派・29派の派兵にあたります。2004年以来、浜松基地からのイラク派兵人数は100人を超えました。わたしたちはこの派兵に強く抗議し、イラクからの撤兵を求めます。

414日からは日米共同の空中給油訓練がはじまりました。この訓練は浜松のAWACSの管制指揮の下で、沖縄で米軍嘉手納基地の米軍空中給油機から日本の千歳基地のF15に給油するというものです。このような訓練は対外侵攻につながるものであり、中止すべきです。また「ミサイル防衛」計画による浜松基地へのPAC3の配備計画も中止すべきです。

414日、2005年に浜松基地で自殺した隊員の遺族が、自殺は隊内での暴言・暴行などの人権侵害によるものと、国と加害上官に対して損害賠償を求める裁判を起こしました。自殺隊員はイラク派兵がはじまるとクウェートへと派兵された隊員のひとりです。派兵による人員不足も人権侵害の一因とされ、帰国すると人権侵害はさらにひどくなったといいます。

イラク派兵にともない自衛隊内の自殺者数は年100人を超えるようになり、これは隊内での人権侵害がすすんだことを反映したものとみられます。政府が米軍支援・米軍との一体化を「イラク人道復興支援」などと偽ったことが、このような派遣現場での人権侵害を生んでいるといえるでしょう。イラク派兵を中止することがこのような人権侵害と自殺を減らすことになります。

浜松基地は人権侵害の実態の真相を明らかにすべきです。また、隊内での人権侵害をなくす対策を立て、イラク派兵の中止をすすめるべきです。以上要請します。