浜松基地自衛官人権裁判を支える会への入会案内

入会のしおりから


航空自衛隊浜松基地・第一術科学校整備部動力器材班に所属していた三等空曹のSさんが、2005年11月13日、基地近くの自宅アパ−トで、妻及び生まれてわずか4ヶ月の長男を遺して自殺しました(享年29歳)。
 Sさんは宮崎県出身で、父親も自衛官、おじも従兄弟も自衛官という家庭で育ち、高校卒業後、夢と希望に満ち溢れて自らも自衛隊に入隊し、浜松基地に配属となり、以後10年間、階級が一つ上の先輩隊員Nの下で勤務していました。
 そしてこのNの執拗かつ陰険ないじめ(パワハラ)が続き、特にSさんにイラク(クウェート)派遣の話が出てから出国、帰国をはさんで外出禁止、休日出勤の強要、たたく、蹴るなどの暴行、「死ね、辞めろ」などの暴言をエスカレートさせました。Sさんは身体的疲労と不眠、食欲不振、情緒不安定などでうつ状態になり、自殺しました。
 自衛隊は年間90人前後が自殺している異常な職場です。
 これまで尊い生命を絶たなければならなかった隊員の遺族のほとんどが、自衛隊の密室性と隠ぺい体質の厚い壁に阻まれて、無念の泣き寝入りをしてきています。
 多くの隊員が自殺に追い込まれているにもかかわらず、その真実を隠し続ける国・防衛省に対し、故Sさんの遺族が人権侵害を訴えて、2008年4月、裁判に立ち上がりました。
 いま隊員の人権を守る裁判が全国でおきています。今年9月には、海上自衛隊・佐世保基地の護衛艦「さわぎり」でおきたいじめ自殺裁判で遺族側の勝訴が確定しました。大きな励ましになっています。
 この航空自衛隊浜松基地で起きた人権侵害裁判の勝利のため、みなさんのご支援・ご協力をお願いします。

申し合わせ事項から

浜松基地でのいじめ、嫌がらせ等の人権侵害を受け、自殺に追い込まれた故S氏とその遺族への謝罪、賠償、名誉回復のため裁判での勝利を支援することを目標とします。
会の趣旨に賛同する個人及び団体で構成します。
年会費(個人1口1000円、団体1口2000円)



人権平和浜松も、裁判を支援します。問い合わせは人権平和浜松FAX053 422 4810まで