2008年10月5日、以下を基地正門で読み上げ、要請した。





浜松基地司令様                        
2008105

                            NO!AWACSの会

                            人権平和・浜松

イラクからの即時撤兵と曲技飛行・基地祭の中止を求める要請書

 

 21世紀になって、アメリカはグローバルな戦争をはじめ、日本もその戦争を支援し、浜松基地からも100人を超える自衛隊員がイラクへと派兵されました。12月にイラクから空自を撤退させる動きも報道されていますが、すぐに撤退を始めるべきです。浜松をこれ以上戦争の拠点としてはなりません。またこの間のイラクでの米軍輸送・支援の実態について市民に公開すべきです。

 1998年と1999年の浜松基地へのAWACS配備によって基地の実戦機能が強化されました。また、浜松基地は1999年の広報館の開館により、軍事文化の宣伝の拠点となり、同年の基地祭ではブルーインパルスの曲技飛行も再開されました。この飛行は1982年の浜松での墜落事故以来のものでした。

このAWACS配備と広報館開館・曲技飛行の再開から約10年、浜松基地はイラク派兵への拠点とされ、PAC3があらたに配備され、G8警備ではAWACSを飛行させるなど、派兵と治安出動の拠点になってきました。このようななかで自衛隊内では、いじめなどの人権侵害によって自衛隊員の自殺事件も起きるようになりました。海外派兵のなかで隊内での人権侵害がすすんだのです。

私たちはこのような動向に強い危惧を持っています。かつて浜松の陸軍爆撃部隊はアジア各地を爆撃しましたが、1990年代末以降の基地強化の動きは、浜松を戦争と派兵の拠点とし、隊内での人権抑圧を生んだのです。

わたしたちは軍事文化の宣伝である基地祭とブルーインパルスの曲技飛行の中止を要請します。また基地司令が自衛隊内での人権侵害を一掃する対策をとることを求めます。

 また、報道によれば、モザイカルチャー世界博で自衛隊の「航空ショー」が計画されているといいます。しかし、モザイカルチャー世界博は平和の祭典であり、軍用機による飛行ショーは不必要です。基地司令においては飛行ショーに一切協力しないよう要請します。