2008年 8・15平和の集い・浜松 高橋哲哉講演会
8月15日の午後、浜松憲法9条の会が主催して、高橋哲哉講演会がもたれ、250人が参加した。高橋さんは「憲法についていま考えたいこと」というテーマで講演し、「憲法を守り、生かすには」という問題意識のもとに、「生かすこと」を中心に話した。
高橋さんは話を3点にまとめた。1つ目は格差・新たな貧困の中で、新たに戦争を求める動きにどう対応するのかというものである。2つ目は天皇制の戦争責任の問題である。ここでは、戦争責任や沖縄のアメリカによる軍事占領の承認、戦後を支えるものとしての象徴天皇制の問題点を提示した。3点目は死刑制度廃止に向けてである。死刑が国家による殺人であり、個人の尊重の原則に反していることをあげ、死刑制度を支持する現状を批判した。
最後に、高橋さんは憲法第9条に反する現実を変え、9条の核心である人権原則に反する状況を糾していくことを語った。そして安保体制を再度問題にし、軍縮の志向を復権し、戦争責任や天皇制を問い、アジアの信頼形成のために歴史問題を解決することを呼びかけた。(T)