2・14 くるな「欠陥」給油機・小牧行動

2009年2月14日、小牧で空中給油機配備反対行動がもたれた。
浜松からの要請書も小牧基地に手渡した。
写真は不戦へのネットワーク提供




防衛大臣様                         2009214

小牧基地司令様                       NO!AWACSの会

                            

   小牧を戦争の拠点にしないことと空中給油輸送機の配備の中止を求める要請書

 

 小牧で軍事基地が完成したのはアジア太平洋戦争末期の1944年のことです。この建設工事には多くの朝鮮人も動員されました。戦後は米軍の管理下になって拡張され、朝鮮戦争期には米軍の拠点基地となりました。この基地建設と拡張の中で住民の移動も強制されました。1958年になって日本へと返還されると、小牧は航空自衛隊との軍民共用空港とされました。

小牧基地には輸送部隊が置かれましたが、1990年代になると小牧のC130はカンボジア、モザンビーク、ルワンダ、ゴラン高原などへと次々に派兵されるようになりました。さらに米軍との共同訓練やAWACSとともにアメリカに派兵される訓練もおこなわれるようになり、小牧基地の米軍機の使用も増加してきました。

アメリカによるグローバルな戦争が展開されるようになると、小牧からのアフガニスタンへの物資輸送やイラクへの派兵がおこなわれてきました。C130のイラク派兵は2003年末から08年末までおこなわれましたが、米軍の「空のタクシー」としての利用が強まり、小牧のC130が輸送した米兵と軍事物資によって多くのイラクの民衆が殺害されるにいたりました。

この5年間で空自はイラク派兵により5000人近くを送りました。イラクで800回を超える輸送をおこない、人員46千人以上を空輸し、そのうち米兵の輸送数は3万人を超えるといいます。このような活動に対して、5月には名古屋高裁は空自のイラクでの活動を憲法違反としました。政府は200811月末にやっと撤収の決定をしました。

政府・基地司令はこの戦争責任を自覚し憲法を遵守すべきです。

 小牧基地では、機動衛生部隊が新設され、空中給油輸送機2機の配備もおこなわれました。また、次期輸送機(CX)の配備もねらわれています。この空中給油輸送機の配備によって物資の積載量は15倍となり、世界各地に200人を派兵できるようになり、米軍との共同作戦範囲は全世界に広がることになります。しかし、この空中給油輸送機は事故多発の欠陥機です。

いまや、小牧基地は空自の最大の派兵拠点になりました。わたしたちは小牧を戦争の拠点にしてはならないと考え、海外への派兵を2度とおこなわないことと、空中給油輸送機の配備の中止を、ここに要請します。

 自衛隊員の皆さん!皆さんの生命を守っているのは憲法第9条です。憲法を擁護し、憲法違反である海外派兵に反対することは、皆さんの権利です。かつての戦争を賛美し、憲法違反に聞く耳を持たないような田母神元幕僚長のような幹部の発言はまちがいです。小牧を戦争の拠点にしてはいけません!憲法違反の派兵に加担する義務はありません!