浜松基地自衛官人権裁判第6回口頭弁論報告

 

 4月13日に第6回口頭弁論が浜松地裁でもたれ、40人ほどが支援の傍聴に参加した。口頭弁論では、原告側が提訴1年を経てこの間の経過といっそうの証拠文書の開示を求めた。そこでは、さわぎり裁判での勝訴、たちかぜ裁判での証拠資料の提示などの経過が示された。また、自衛隊内での自殺者の増加、海自での集団暴行、空自浜松基地でのセクハラなどの事例をふまえ、26万人組織である自衛隊での労働者の過酷な状況を問題にした。そして、これまで遺族は泣き寝入りをしてきたが、生命をおとすことのない職場を求めて立ち上がったことが示され、人権侵害を記した証拠書類の黒塗り部分(マスキング)の開示の重要性が示された。

 この間の原告側の証拠開示要求によって、自衛隊側の事故調査報告書の開示はほぼ達成され、黒塗り部分のかなりが明らかにされた。今後は勤務評定書、公務災害請求に関する調書、整備作業記録簿などの開示が求められる。

 次回の口頭弁論は6月1日(月)11時10分から浜松地裁2階でおこなわれる。(T)