木村さんの公務災害認定を!7・4斉藤貴男講演

木村さんの公務災害認定裁判を支援する会による集会7月4日に磐田でもたれ、ジャーナリストの斉藤貴男さんが講演した。斉藤さんは『強いられる死 自殺者3万人超の実相』(角川学芸出版)で木村さんのケースについても触れている。

斉藤さんは「11年連続、自殺者3万人」の現状を批判し、この現実を変え、よりましな世の中をつくっていくことを呼びかけた。斉藤さんは言う。

「この10年、日本社会は急激に変化し、やさしさや安定性が崩壊した。その中で自殺者も増加した。企業はマニュアルどおりの従順な労働力を求めるようになり、教育現場でも格差が拡大した。三浦朱門らが掲げたゆとり教育は「非才無才は実直な精神のみでいい」という発想の下にあった。彼らは「ゆとりは方便」、「本当のことを言うと国民が怒るから」と語っていた。この間の構造改革によって拡大されてきた格差は、「不公正」「いかさま」の拡大といったほうがいい。それは平等や民主主義の切捨てであり、非正規職の拡大だった。あさましい社会が生まれ、学校現場に矛盾が集中した。教師のうつ病は2001年からみれば倍増し、年5000人を超えるようになった。フランスでは、先生は暇で給料がいい、そのほうがいい教育ができるといっている。木村さんの件は他人事ではない、ともに考えよう。」

支援する会では会員を募っている。読者の支援を呼びかける。     (T)