袴田さんは無実だ!12・6浜北集会

 

2009年12月6日、浜北の中瀬公民館で、袴田さんは無実だ!12・6浜北集会がもたれ、30人が参加した。浜松・袴田巌さんを救う会の渥美さんのあいさつののち、弁護団の中川さんが事件の概要と第2次再審請求の現状、5点の衣類の問題点を解説し、清水・静岡の会の楳田さんが衣類の味噌漬け実験を中心に事件の冤罪性を訴えた。

今回の5点の衣類の味噌漬け実験によって、1年2カ月の間衣類が味噌に漬けられると、味噌色に変色し、付着血液も黒色化することが実証された。この実験によって犯行時の着衣とされていた衣類が1年以上も漬けられたものではなく、何者かによってねつ造された「証拠」である可能性が高いことが明らかになった。

袴田事件が発生したのは1966年、事件から43年が経過している。袴田さんはすでに70歳を超え、43年の拘禁生活のなかで健康を害している。1981年の再審請求からは28年となる。袴田さんの無実の訴えを受け止め、一刻も早い再審決定と袴田さんの解放が望まれる。FREE!HAKAMADA NOW!                    (T)



                                        2009年12月6日

 法務大臣 

千葉 景子 様

無実の死刑囚袴田巌さんへの即時死刑執行停止及び

面会制限の解除並びに適切な治療を求める要請書

 

 あまりに長い43年という歳月。

無実の死刑囚袴田巌さんは、身に覚えのない罪による死刑判決による死刑執行の恐怖におびえ続けています。加えて、東京拘置所長による不当な面会制限により外部との自由な交通が遮断され、恐怖と孤独な日々にあり絶望の淵に立たされています。

袴田巌さんの無実は、43年間の一貫した無実の叫びはもとより、五点の衣類をはじめ様々な証拠、証言により明らかです。

どうか何よりも先ず、冤罪の恐怖におびえる日々からの一日も早い解放のため、死刑執行の停止を行うべきです。また、長年の不当な拘禁生活で傷ついた心身を、適切な医療及び介護による行き届いた環境におくべきです。

どうぞ、袴田巌さんの真実を見逃すことなく、置かれている状況を正確に把握し、法務大臣の責務において袴田巌さんを我々の元に返すべきです。

人の命は地球より重く、無実は無罪であるという正義・真理のために法務大臣としてあらゆることを実践すべきです。

袴田巌さんの奪われた43年の時間は取り戻すことはできません。

しかしながら、法務大臣の責任ある行動により、法の求める正義と真理が回復されることは明らかです。

 私たちは、袴田巌さんへの即時死刑執行停止及び面会制限の解除並びに早急且つ適切な治療を求めるものです。

 

袴田さんは無実だ 一日も早い再審開始を 12.6浜北集会

   

 2009年12月6日

静岡地方裁判所

裁判長 長谷川 憲一 様

無実の死刑囚袴田巌さんの再審開始のため

全証拠を開示させ、一日も早い無罪判決を求める要請書

 

 無実の死刑囚袴田巌さんに残された時間は限られています。

 長谷川裁判長の責任は、43年間の袴田巌さんの真実の声を丁寧に聞くことであり、これまでの裁判での死刑判決を取り消すことであり、何よりも袴田巌さんを死刑執行の恐怖から直ちに解放することにあります。

 さらに、第二次再審の三者協議は遅々として進まず、袴田巌さんの無実を明らかにさせるため求めている、全証拠の開示を直ちに行うべきです。

繰り返された袴田巌さんへの死刑判決を、一点の曇りのない無罪判決により、法の正義と真実の回復を果たすべきです。どうか、これ以上のむなしい時間の経過を続けるべきではありません。

袴田巌さんは高齢化に加え「拘禁反応」の状態にあり、速やかなる再審開始、無罪判決こそ、長谷川裁判長の行い得る最善の責任であると考えます。

一貫した袴田巌さんの無実の叫びを受け止め、73歳という年齢及び「拘禁反応」という状況を十二分にふまえるべきです。

 私たちは、袴田巌さんの再審開始のため全証拠の開示と、一日も早い再審開始による無罪判決を求めるものです。

袴田さんは無実だ 一日も早い再審開始を 12.6浜北集会