韓国強制併合から100年、過去の清算による真の友好・和解へ

 

 過去を清算し平和の未来へ1.31集会・東京

 

東京の早稲田での「過去を清算し平和の未来へ1.31集会」に仲間が参加した。ここではその参加報告と資料から主な点を紹介しておこう。

この集会は「韓国強制併合100年」共同行動日本実行委員会結成の集いとしてもたれ、200人が参加した。韓国からも「真実と未来 国恥100年事業共同推進委員会」(以下「真実と未来」と略)のメンバーが参加した。

集会では、オープニングと主催者挨拶の後、李錫兌さん(「真実と未来」共同代表)が講演した。李さんは、被害者の回復を通じての殖民主義の克服について話した。李さんは言う。

殖民主義は搾取と虐殺の500年の歴史があるが、そのなかで殖民主義が文化的創造性を抑圧したために、いまも続いている。朝鮮支配においては少なくみても、農民軍・抗日義兵・独立闘争で約14万人、国内での酷使で約2万人、収監されての虐待で約1万人、植民地統治下で約12万人が殺された。また、強制連行では70万人を超える人々が被害を受けた。毎年1万人を超える人々が朝鮮総督府の監獄に収監された。このようなファッショ支配は冷戦下では分断を強化するために使われたから、殖民主義は南北の統一によって終わることになる。1965年の韓日協定は強制動員被害者の救済にはならず、今も被害は回復されていない。それは第2次の加害である。被害回復の取り組みは日本と韓国の2つの社会を変える運動であり、国家暴力から社会を守る道である。被害実態を明らかにして政治的・法的措置によって被害者を回復することを課題とし、殖民主義を克服していきたい。朝日の正常化も課題だ。ダーバン宣言で提起された人種主義の反人類性を確認し、全世界の殖民主義を打破しよう(以上要約)。

この講演の後、日本軍『慰安婦』、強制動員、靖国合祀、関東大震災での虐殺、在日朝鮮人への差別、教科書問題などの問題が提起された。

集会は共同宣言行動や行動計画などを提起して、最後に「在特会」による人種差別を糾弾するアピールを採択して終わった。