「基地よ!藻屑になって海に失せろ!」

130普天間基地撤去・辺野古基地建設反対全国集会

 

130日、東京の日比谷野外音楽堂で『チェンジ!日米関係 普天間基地はいらない、辺野古・新基地建設を許さない130全国集会』がもたれ、6000人が参加した。静岡県からも西部からの20人を含め80人ほどが参加した。

集会は、国会情勢を福島瑞穂さんと斉藤つよしさんの報告に続き、沖縄現地からの報告がおこなわれた。沖縄平和運動センターの山城博冶さんは、沖縄に残る植民地状況を批判し、全国の力で沖縄の基地の歴史を清算し、基地の縮小・撤去を進めることを呼びかけた。名護のヘリ基地反対協の安次富浩さんは、現地での座り込みなどの闘いのうねりが名護市長選での勝利につながったとし、この一年で辺野古の問題を決着させ、基地をアメリカに引き取らせよう、引き取れないなら藻屑になって海に失せろ、と思いを語った。「ヘリパッドいらない」住民の会の伊佐真次さんは、高江での基地建設への反対運動について話し、座り込んで見張りを続ける現地住民への弾圧状況を示し、支援を呼びかけた。

連帯の挨拶が、神田公司さん(合志市議)、井原勝介さん(前岩国市長)からおこなわれ、そこで井原さんは、公共事業や「専管事項」の名で民意を踏みにじってきたこれまでの基地建設・基地拡張の歴史を厳しく批判した。決議文を採択したのち、デモ行進に移った。

 辺野古での13年余の闘いは、1997年の名護での住民投票での勝利、2005年の海上での攻防による調査用やぐらの撤去と沖合基地建設計画の中止を経て、2009年の沖縄国会議員選挙と2010年の名護市長選での基地建設反対派の勝利にすすんだ。それにより、辺野古への基地移設計画を断念させる局面をむかえた。グローバルな戦争とそれに見合う米軍再配置・新基地建設の動きに対抗し、民衆は陸海に座り込み、時には海にもぐって、基地建設のための調査と対峙してきた。

集会ではそのような現地での闘いの歴史が、「いまこそ沖縄の基地の歴史の清算を!」「基地よ!藻屑になって海に失せろ!」という声になって響いた。その想いを受け止め、各地でグローバルな平和にむけての運動の形成がもとめられている。         (T)