6・19韓国強制併合100年静岡共同行動発足集会
2010年6月19日、韓国強制併合100年静岡共同行動の発足集会が静岡市でもたれ、60人が参加した。
集会では和田春樹さんが「韓国強制併合100年、過去と今を問う」の題で講演した。和田さんははじめに韓国併合条約の不義不正、その文面の欺瞞性を明らかにし、この条約に対する日韓条約での解釈の相違、国交のない日朝関係の現状について示した。そのうえで日本の今後の課題を5つあげた。それは、@韓国併合に対する共通の歴史認識の確立のため併合が強制であり不当であるという併合100年の総理談話をだすこと、A日朝国交正常化の決定的な前進を果たし、日朝基本条約調印、国交樹立、大使館開設などをすすめること、B韓国政府の強制動員労働者問題の取り組みに呼応し、韓国の被害者個人への償いに向けての基金を創設すること、C在日朝鮮人が3国の平和を最も強く望む人びととし、その動きを支援し、差別をなくし、共に生きるための努力をおこなうこと、D独島(竹島)問題を、1877年太政官決定(日本の領土外とした)を尊重し、植民地化の下で領土化した歴史をふまえ、韓国領とするという外交的決断をなすべきことなどである。そして最後に、東北アジアでの共同のために、北の核問題の解決と東北アジアでの安保協力を呼びかけた。
集会では最後に、浜松のNO!NO!BANDが「ソウルからピョンヤンまで」「イムのための行進曲」「朝露」を歌い、あらたな出立を呼びかけた。 (T)