7・25 ピースサイクル浜松へ
7月25日15時、ピースサイクルは浜松基地で要請行動を展開した。ピースサイクルは自転車を使って全国を走る平和運動で、毎年6月から8月にかけて沖縄をスタートし、8月6日ヒロシマ、8月9日ナガサキに向けて、全国をサイクリングしながら核兵器廃絶をはじめ平和・環境・人権に関することをアピールしている。
この日自転車5台5名、伴走車1台2名で7名が参加して、浜松市役所から約35分かけて、自衛隊浜松基地に行った。すでに基地担当者が門前にいて、要請文を読みあげた。
要請文の概要は、@自衛隊内での年100名に及ぶ自殺問題、いじめパワーハラスメントや人権侵害問題、パワハラや人権侵害のない職場づくりと軍隊内での待遇改善やいじめ対策、人権
侵害に対する苦情申し立ての権利の確立。A浜松基地内で起きた事件、パワハラにより死を強いられた被害者遺族による裁判、浜松基地側に人権侵害の謝罪・賠償、この問題に関する全資料
の開示・賠償を行い、再発防止の取り組みをもとめる。B98年AWACSの配備以降の騒音被害・事故の危険性増大による市民、住民の怒り、浜松が再び戦争と派兵の拠点にならないよう、基地
のない平和な街を追求する。以上をふまえて以下を申し入れた。
K
日本国首相様 防衛大臣様 2010年7月25日
浜松基地司令様
◎ピースサイクル浜松
◎NO!AWACSの会浜松
◎人権平和・浜松
私たちピースサイクルは、自転車を使って全国を走る平和運動です。毎年6月から8月にかけ沖縄をスタートし、8月6日のヒロシマ、8月9日のナガサキに向けて、全国をサイクリングしながら核兵器の廃絶をはじめ平和・環境・人権に関することをアピールしています。
近年、自衛隊内での自殺者が多くなり、年100人を超えるようになりました。その中には、いじめやパワハラが原因であるものも少なくありません。
海外に派遣されることが多くなり、米兵とともに前線で行動する訓練も数多くおこなわれるようになりました。そのなかで、以前にはなかったようなパワハラや人権侵害がおきるようになったともいわれています。
大臣や基地司令や隊員の皆さん、パワハラや人権侵害のない職場づくりをすすめてください。軍隊内での待遇改善やいじめ対策が国際的な課題となり、人権侵害に対しての苦情申し立てが権利として確立されつつあることもご理解ください。
浜松基地でおきた事件でも、パワハラによって死を強いられた被害者遺族による裁判がすすめられています。裁判になったのは、浜松基地側にパワハラという人権侵害を謝罪し、賠償するという姿勢がなかったからです。自衛隊側はすみやかに、この問題に関わる全資料を公表し、賠償をおこない、再発の防止のための取り組みをすすめるべきです。
浜松基地は、98年のAWACSの配備以降、基地周辺の騒音被害や事故の危険性は増大し、住民の不安と怒りは渦巻いています。さらにPAC3の配備で市民の生活環境は大きく後退しました。
私たちは平和を願うものとして、このように浜松が再び戦争と派兵の拠点となっていることを憂慮し、浜松が生命を大切にする地域となり、平和の拠点となっていくことを願います。私たちは、これからも基地のない平和な街を追求していきます。
私たちはここで平和への思いをもって以下を要請します。
記
1 PAC3配備を中止すること
2 市民運動への監視を中止すること
3 夜間飛行訓練を中止し、静かな夜を市民に返すこと
4 防衛省は人権侵害・隠ぺい体質を改めること
5 AWACSの飛行を中止すること