10.17浜松基地祭・要請行動
10月17日、浜松基地祭に抗議して基地への要請行動をおこなった。要請を始めるころにはAWACSが上空を旋回、タッチアンドゴーの騒音が響いていた。多くの人々が基地の中に吸い込まれるように入っていく。各地のナンバープレートの車が続き、ツアーのバスも多い。
グローバルな戦争の時代、ロボット兵器の大量投入など「戦争の革命」がすすんでいる。この戦争に浜松基地も連動している。そのような歴史の動向には無関係のように人々が列をなし、軍用機のショーがなされていた。私たちはこの動きにはっきりとNO!の意思を示した。
以下要請文
浜松基地司令様
NO!AWACSの会
ブルーインパルスの飛行中止と基地祭中止を求める要請書
2009年10月に浜松基地祭(「エアフェスタ」)の際に、F16・6機編隊の米軍サンダーバーズによる曲技飛行が強行されました。その訓練や曲技による騒音に、多くの浜松市民が抗議の声をあげました。特に、訓練時の騒音は身体を刺し貫くような響きであり、その下で暮らす人々にとって許しがたいものでした。このとき、浜松基地に寄せられた抗議電話は133件に及び、浜松基地(第1航空団監理部長)は10月10日付けで、基地祭での「ご迷惑」への「お詫び」を記す回覧文書を、周辺自治会に出すにいたりました。今後、浜松基地はこのような迷惑極まりない米軍サンダーバーズの飛行を一切おこなわないことを約束すべきです。
今回の基地祭では「ブルーインパルス創設50年」などと称し、ブルーインパルスの曲技飛行が実行されようとしています。しかし、浜松基地では1982年に基地祭の際にブルーインパルスが墜落し、その後曲技飛行は中止されてきました。浜松基地は1999年に浜松でのブルーインパルスの曲技飛行を強行しましたが、わたしたちはこの飛行の再開に抗議し、その中止を求め続けています。すでに基地周辺は人口密集地であり、曲技飛行をおこなうことは危険です。墜落の歴史をふまえ、曲技飛行は即、中止すべきです。
基地祭は「エアフェスタ」の名で、浜松防衛団体連合会を取り込んで共催する形で開かれていますが、それは宣伝を通じて安心感を与え、支配を強化するという宣撫工作のようなものです。現在、アメリカがすすめるグローバルな戦争には日本が組み込まれ、実際にイラク戦争へと浜松基地からの派兵もおこなわれました。AWACSやPAC3などは、このアメリカの戦争と一体になって使用することができるものであり、アメリカが日本に売り込んできたものです。基地祭による宣撫、そこでの軍事的文化の宣伝は、平和的な精神や文化を育てるものではありません。
浜松基地の歴史は80年余、はじめの約20年は陸軍爆撃隊のアジア爆撃の歴史でした。20世紀末からはAWACSやPAC3を配備し、イラク派兵などの海外派兵をすすめ、米軍と一体化したグローバルな戦争の道を歩んでいます。
私たちはこのような動きに抗議し、日米の軍事的統合の中止を求め、その統合の象徴でもあるAWACSやPAC3の撤去を求めます。ブルーインパルスの飛行や基地祭などは即、中止すべきです。
また、浜松基地内での人権侵害による隊員の自殺事件での裁判において、基地側はその原因を、本人の資質や他の理由へと転嫁するという反論をおこなっていますが、そのような言い訳は止め、この事件について再考察し、原告の要求に誠実に答えるべきです。それを通じて、隊内での人権侵害を一掃し、再発防止について努めるべきです。
以上要請します。