静岡地方裁判所浜松支部 民事部合議係 御中
(2010年 1版)
浜松基地自衛官の人権裁判(平成20年(ワ)第361号)
徹底審理と公正判決を求める要請書
2005年11月、航空自衛隊浜松基地に勤務していたSさんが、先輩隊員Nからの人権侵害(いじめ・パワ−ハラスメント)により、「うつ」状態になって、自ら命を絶ちました。
Sさんは、1995年10月に先輩隊員Nがいた浜松基地第一術科学校整備部第二整備課動力器材班に配属され、Nから、「指導」を口実に「死ね」などの暴言や、殴る・蹴る・金属工具で頭をたたく等の暴力、その他様々な「いじめ」を繰り返し受けました。
しかし、自衛隊及びNは、「いじめ」があったことを認めようとしないため、Sさんの遺族が真実を明らかにすべく、国とNに対して損害賠償を求める訴訟をおこしました。
自衛隊は26万人が働く日本最大の公務員職場です。その自衛隊で過去10年間に約700名もの自衛官が自ら命を絶っています。そこに働く自衛官にとってまことに異常な事態です。
今回の裁判は、自衛隊という労働現場に働く自衛官の命がなぜ守られなかったのか、安全配慮義務が問われています。先輩隊員N、および国・防衛省の安全配慮義務の違反があったことは明らかです。
遺族が「真実を明らかにして、このような事が繰り返されないように」との思いで、裁判に訴えたことに対して、貴裁判所が憲法に謳われた人権保障の立場から、徹底した証拠調べをおこない、公正な判決を下されることを強く求めます。
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はままつ共同法律事務所内 浜松基地自衛官人権裁判を支える会