「ワンショットワンキル」浜松上映会2011.4.23
アメリカ海兵隊の兵士の育成の現場の映像である。青年たちは、叫べ!叫べ!叫べと号令される。「私」や「私たち」という言葉はなくされる。人間が捨てられ、殺戮の部品とされていく。「殺せ!」「イエッサー!」「ワンショット!ワンキル!」「マリンコー!」。殺人が「名誉」「勇気」「献身」の言葉で仮装される。「戦場に喜んでいきます!」と語るようになる青年。海兵隊が刷り込んでいく価値意識は人間を戦場へと送り込むためのものにすぎない。そのような機会しか得ることのできない青年に満ちているアメリカという国の貧困が描かれていく。そこは「真空地帯」、原発帝国に服従するここも真空地帯、それを変えよう。