2011・6 富士を撃つな!行動
 
 2011年6月19日、「キャンプ富士」近くの桜公園で、「在沖縄米海兵隊県道104号線越え実弾砲撃東富士演習に抗議する県民集会」が静岡県平和・国民運動センターなどの主催でもたれた。
 集会では、静岡県平和国民運動センター、憲法擁護県民連合の主催者あいさつに続いて、フォーラム平和人権環境、全国基地問題ネットワークからの連帯アピールがなされ、富士を撃つな!実行委員会も、連帯の歌と挨拶をおこなった。集会アピールの採択ののちに、キャンプ富士に向かってデモがおこなわれた。
 富士を撃つな実行委員会の団は平和国民運動の団に続き、「富士を撃つな!」「実弾訓練をやめろ!」など、力強いコールをあげた。
 デモ終了後に、富士を撃つな実行委員会は滝が原の防衛施設局に対し、首相あての訓練中止の要請書を手渡した。その後、米軍基地に赴き、英文のUSA大統領あての要請書を渡そうと試みたが、米軍は出てこようとしなかった。そのため、門に要請書を貼り付けることで、手渡しに代えた。
 要請書を受けない、これが「トモダチ」作戦を語る米軍の真の姿であり、本質は占領軍が姿を変えたものに過ぎない。施設局もアメリカへの要請書を代わりに受け取けとろうとしなかった。防衛省・施設局もアメリカに同等と扱われていないわけである。これも「トモダチ」の真の姿を示すものである。
 付言すれば、福島第1原発の1から5号機はアメリカGEが製造したマーク1型である。東芝や日立も生産にかかわるようになったが、アメリカ製品のライセンス生産にすぎない。「原子力の平和利用」などと宣伝し、マーク1という不良品を売りつけて稼働させた責任は、アメリカにある。真の「トモダチ」は売りつけた不良品の事故には誠実に対応し、事故処理後は自国に持ち帰るものである。汚染者負担とは持ち帰りも含めて処理の責任を取ることであろう。真の「トモダチ」は占領はしないし、敵前上陸用の砲弾訓練などはしない。                                                                    (T)
 

以下要請書

静岡県知事様                          2011年6月16日

                             富士を撃つな!実行委員会

 

静岡県知事による104訓練中止の意思表示を求める要請書

 

2011年6月18日から6月30日にかけて、東富士演習場で沖縄県道104号線越え実弾射撃本土分散訓練(104訓練)がおこなわれようとしています。6月中旬には沖縄から米海兵隊の訓練部隊がキャンプ富士にきます。その部隊は海兵隊大隊約430人(車両約100両・155ミリ榴弾砲12門)です。私たちはこの訓練に反対し、静岡県知事による訓練中止の意思表示を求めます。

東富士での米海兵隊の訓練は昨年以来であり、今回で10回目になりますが、この訓練はアメリカがグローバルな戦争をすすめるための強襲訓練の一環です。それは、アジアを始め、各地の民衆を殺戮することにつながっています。たとえば、沖縄の海兵隊はイラク・ファルージャの戦闘などに投入され、多くのイラクの人々を殺害しました。

私たちは静岡県内で反戦・平和をもとめる市民グループの実行委員会です。このような米海兵隊の戦争の訓練は中止すべきであり、米軍は本国へ撤退すべきと考えます。私たちは沖縄での米軍基地撤去の想いに共感します。そして、静岡での軍事基地の撤去を求めます。米軍基地の返還は静岡県の県是です。ぜひ県知事は104訓練の中止を意思表示してください。

 

 

 

USA大統領様                     2011年6月19日

日本国首相様                  富士を撃つな!実行委員会

                             

東富士での104訓練の中止を求める要請書

 

私たちは静岡県内で反戦・平和の運動をすすめる市民団体や労働組合による富士を撃つな!実行委員会です。

2011年6月18日から、東富士演習場で、沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の本土分散訓練(104訓練)がはじまりました。私たちはこの海兵隊大隊の約430人、車両約100両、155ミリ榴弾砲12門による訓練に反対し、その訓練の中止を求めます。

東富士での米海兵隊の訓練は昨年に続くものであり、今回で10回目になります。この訓練はアメリカがグローバルな戦争をすすめるための強襲訓練の一環であり、アジアを始め、各地の民衆を殺戮することにつながっています。実際、米海兵隊はイラク・アフガンでの戦闘に参加し、死傷率も高い部隊です。

東富士演習場ではすでに通常の実弾訓練もおこなわれ、この104訓練により、米軍の軍事訓練は一段と増加することになります。この104訓練は「沖縄の負担軽減」を口実にしてはじまりましたが、それは米軍のグローバルな再編のために日本全土を訓練場とするものです。この訓練の移転によって、米軍は民間輸送機関を動員し、夜間訓練を増加させ、訓練規模を拡大し、日米の軍事的共同をいっそうすすめました。

また、訓練は当初は中隊規模でしたが、大隊規模でおこなわれるなど拡大されています。静岡県は「キャンプ富士」の全面返還を求めています。軍事訓練は富士山麓での重金属汚染を拡大します。富士山は世界遺産にあたるといわれる山です。これ以上、「富士を撃つ」という環境破壊はやめるべきです。

米海兵隊によるグローバルな戦争の訓練は中止すべきであり、米軍はグローバルな戦争を中止し、本国へ撤退すべきです。私たちは、沖縄を始め世界各地での平和を求め、基地を撤去する動きに共感します。そして静岡県内での軍事基地の撤去を求め、東富士での104訓練の中止をここに要請します。

                                       

“Don’t Shoot Mt. Fuji” Executive Committee
                                                 June 19, 2011

 

A Petition to Stop the 104 Drill

Dear Mr. President of the United States of America and Prime Minister of Japan,

 

We are a group called the “Don’t Shoot Mt. Fuji” Executive Committee, which is comprised of citizens’ organizations and labor unions based in Shizuoka who are against war and seeking peace.  The 104 Drill, live-fire operations conducted across Okinawa Prefecture Route104 and partially moved to Higashi-Fuji Shooting Range on the mainland was started at on June 18 , 2011 as part of the decentralization of Okinawa operations.

We are resolutely against the Drill, which involves the Battalion Marine (numbering about 430), 100tanks and 12 155mm cannons being used at the base of Mt. Fuji.  We demand it stop right now. 

This is the10th time the Marine Corp has carried out drills at Higashi-Fuji. The last time drills were conducted 2010 .  This operation is part of the assault training for the US to conduct global war, which leads to the massacre of citizens in Asia and other parts of the world, as well as loss of life for the soldiers who actively fought in Iraq and Afghanistan. Regular live-fire military training is already being conducted in Okinawa.  The 104 Drill will expand the US military presence in Japan.  It started as a plausible excuse to reduce the burden on Okinawa. However, it will spread a feeling of military tension throughout Japan and damage the peaceful Japanese countryside for the purpose of aiding the global presence of the US military.  The transfer of the live-fire exercises utilizes civilian transportation companies, increases the frequency of night-time drills, and extends the scale of the 104 Drill from a company to a battalion level, drawing Japan further into US military affairs.

  Shizuoka Prefecture is calling for the total recall of all military units at Mt. Fuji.  The contamination at the foot of Mt. Fuji by metal fragments, caused by the original live-fire drills, has been exacerbated by the continuation of the current live-fire exercises.  Mt. Fuji deserves to be a World Heritage Site, which has thus far been prevented by high levels of pollution.  We must stop the environmental devastation caused by Marines shooting at Mt. Fuji.

The US Marine use of Japan to prepare for global war should be put to an end and the troops should be recalled to the US.  We demand that the 104 Drill at Higashi Fuji be stopped and the removal of military bases inside Shizuoka be conducted immediately. 

              Yours Sincerely,

 

“Don’t Shoot Mt. Fuji” Executive Committee