2011.2.11思想と信教の自由を守る静岡県西部集会

     渡辺賢二「歴史の偽造を許さないために」

 211日思想と信教の自由を守る静岡県西部集会がもたれ、渡辺賢二さん(明治大学講師)が「歴史の偽造を許さないために」の題で講演した。

 渡辺さんは、権力者が民衆を喜んで「死」に向かわせるために、「だまし」「ごまかし」「おどし」「ならし」の4つの「し」を組み合わせるとし、満州事変とアジア太平洋戦争を例にその欺瞞を分析した。また、陸軍登戸研究所による人体実験や謀略作戦をあげ、研究者の戦争責任について話した。そして、平和的な共同体形成に向けての展望を語った。

渡辺さんたちに浜松高工出身の研究所第二科第1班班長[伴繁雄]が人体実験について証言し資料を提供した話や静岡大学工学部の図書館に登戸研究所から蔵書が寄贈された話などは興味深かった。

集会では、日本領土であるものはきちんと主張すべきというような発言もみられたが、このような領土問題を梃子にして民衆を煽動するありようを、根底から撃つような表現が必要である。                           (T)